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亡き父のパン屋、3姉妹が復活 京都、13日本格営業

亡き父のパン屋を再開させた3姉妹=京都市東山区・Nitta Bakery
亡き父のパン屋を再開させた3姉妹=京都市東山区・Nitta Bakery

 店主が急逝し、5年前に閉店した京都市東山区のパン屋を、店主の娘3姉妹が13日に復活させる。3人はそれぞれ、毎朝パンを焼き続けた父の姿を胸に京都の人気パン屋で修業を重ねてきた。ようやくたどり着いた再開の日を前に、「住民から『私のパン屋さん』と思ってもらえるよう、地元密着で頑張りたい」と意気込んでいる。

 店は同区六波羅南通東入多門町で故新田雄一さんが営んでいた「ニッタベーカリー」。再開するのは長女麻記さん、次女明香(さやか)さん、三女里奈さん。

 雄一さんは1983年の開店以来、常連客の好みに合わせ約80種類のパンを毎朝作り、高齢の客には食パン1斤でも自宅に届けていた。2013年10月8日に急逝し、店は翌日、閉店した。

 残された姉妹は閉ざされた店のシャッターに再開を誓う内容の張り紙をして、それぞれパン作りの技術習得や資金確保に励んだ。

 父のパン作りを手伝っていた麻記さんは、山科区の「りとるすとーん」に就職。店の理解もあり14年9月には店長を任され、パン作りとともに経営ノウハウを学んだ。パン販売を担当していた明香さんは、中京区の「Flip up!」に勤務。里奈さんは雄一さんが亡くなった時、上京区が本店の「ル・プチメック」の東京店で働き始めたところで、父の急逝を受けてパン作りの要となる生地づくりの現場で働かせてもらうよう直訴。2年の修業を経て、15年には父が以前修業した左京区の「ヤマダベーカリー」に移り、さらに技に磨きをかけた。

 修業先の好意に加え、店舗跡には「応援してます」などと書かれた手紙がたびたび差し込まれ、再開の後押しになったという。

 再開後は、雄一さんが作っていた玄米入り食パンなど「昔ながらのふんわりした食感」のパンだけでなく、「父も挑戦したかったはず」(里奈さん)というしっかり焼き上げるかためのパンなどの新商品も用意する。明香さんは「昔の常連さんに是非戻ってきてほしい」と期待。毎日同じ味のパンを作る父の大変さを知ったという麻記さんは、新店主として「父のように地域の人に好かれる店にしていきたい」と話している。11日までプレオープン期間。13日午前7時から本格営業を始める。

【 2018年09月11日 16時30分 】

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