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秀吉築いた堤、江戸期に再造成か 京都・宇治川

修築護岸(人のいる場所)の上層部からは大量の瓦が出土した。宇治川増水の影響で、当初の護岸部分は水に漬かっている=宇治市宇治
修築護岸(人のいる場所)の上層部からは大量の瓦が出土した。宇治川増水の影響で、当初の護岸部分は水に漬かっている=宇治市宇治

 京都府宇治市は12日、豊臣秀吉が16世紀末に築いたとされる国史跡・宇治川太閤堤跡(同市宇治-莵道)の発掘調査の結果を発表した。当初の護岸が洪水などにより土砂で埋まった後、新たに石を積み上げた修築護岸を確認。江戸期前半に造り直したとみている。

 史跡内では、流れを抑えるため川に張り出した構造物「石出し」が4基見つかっており、このうち最上流の1基の下流側に隣接する約230平方メートルを調査した。

 当初の護岸は高さ1・7メートルほどだったが、上流からの土砂が堆積。そこで、一辺約20センチの角張った石などを積み、奥に丸石を詰めて新たな護岸を築いたとみられる。調査では延長14メートル分を確認、最も高い場所で約1・1メートルあった。

 この上から、1700年代に焼かれた瓦や窯道具などが大量に出土。修築した護岸が土砂に埋もれた後は、近くの窯で出た焼き損じの瓦が廃棄されるようになったとみられる。その後も洪水は繰り返されて陸地化し、明治期には茶園に変わった。

 市は「修築護岸は史跡内で他にも確認できるが、これほど高いのは初めてだ。人口が増えた江戸期は山の木々の伐採が進むなどして土砂が大量に流れ込み、新たな護岸の造成は諦めたのかもしれない」としている。

 調査地は現在の宇治川右岸の堤防より70メートルほど東で、京阪宇治駅の西隣。2007年の発見後続けてきた調査は今回で最後となる。15日午後1時半から現地説明会がある。市歴史まちづくり推進課0774(21)1602。

【 2018年09月13日 09時08分 】

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