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チラリ見える貴族女性、源氏物語のドキドキ体感 京都・宇治

「垣間見」を疑似体験できる装置では、御簾越しに明るい方が見える。向こう側からは、暗い手前側は見えない
「垣間見」を疑似体験できる装置では、御簾越しに明るい方が見える。向こう側からは、暗い手前側は見えない

 京都府宇治市宇治の市源氏物語ミュージアムが14日にリニューアルオープンするのを前に、内覧会が13日開かれた。物語の世界や平安時代の貴族文化を誰もが楽しく学べるよう、体験型展示を充実し、多言語化を進めた。市は「観光と生涯学習の拠点にしたい」と期待する。

 館内の平安の間に、「垣間見」の疑似体験装置が加わった。平安時代の女性貴族は原則、男性に顔を見せなかったが、源氏物語には光源氏や宇治十帖の薫らが垣根や御簾(みす)越しに女性を垣間見る様子が重要な場面として何度も書かれている。疑似体験装置は明暗の差を利用し、片方からだけ相手をのぞける仕組み。5言語対応のタッチパネル式解説装置は、展示資料の説明に加え、関連書籍や周辺観光の情報も教えてくれる。

 物語の間は、画面に合わせて体を動かすなどゲーム感覚で場面を進める「動く源氏物語」や、全54帖のあらすじを巨大パネルで紹介した「早わかり源氏物語」を新設した。5言語対応の小型タブレット端末を無料で貸し出し、増加する訪日客に対応する。ルーレットを回して源氏絵を合わせる遊びなどを楽しめる無料の情報ゾーンも充実させた。

 同館は1998年に開館、2016年に累計入館者200万人を突破した。改修は2度目で、約9千万円かけた。

 14日から11月18日まで、企画展示室で特別展「宇治の名所と旅する光氏(みつうじ)」を開く。午前9時~午後5時(月曜休館)。問い合わせは同館0774(39)9300。

【 2018年09月14日 09時01分 】

ニュース写真

  • 「垣間見」を疑似体験できる装置では、御簾越しに明るい方が見える。向こう側からは、暗い手前側は見えない
  • 画面のポーズに合わせて体を動かすことで物語の場面を進められる「動く源氏物語」。右側は全54帖のあらすじを紹介する「早わかり源氏物語」(宇治市宇治・市源氏物語ミュージアム)
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