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電波塔や高速高架、照らして名所に 京都・久御山

暗闇の中、照明で赤く染まる京都放送久御山送信所のラジオ電波塔(5月29日、久御山町田井)=町提供
暗闇の中、照明で赤く染まる京都放送久御山送信所のラジオ電波塔(5月29日、久御山町田井)=町提供

 来年度に町制施行65周年を迎える京都府久御山町が、京都放送久御山送信所のラジオ電波塔(同町田井)をはじめ町内の代表的なスポットや建物を照明などで彩る「光の道プロジェクト」を計画している。町や町内産業の認知度アップにつなげようと意気込む。

 137メートルあり、近鉄京都線や八幡市内など遠くからも見える京都放送の電波塔は、京都タワーより約6メートル高く、かねて町がランドマーク化を模索してきた。昨年3月には3日間限定で、試験的にライトアップしたこともある。

 同町は府内でも有数の企業立地や京野菜の産品がある半面、近隣地域以外での知名度はいまひとつ。プロジェクトは、「久御山」の名を広く発信することを通じて「町内の企業の製品や農作物のブランド力の認知度アップにつなげる」(町産業課)狙いだ。

 5月下旬には、電波塔を数種類の照明器具でライトアップする実証実験を行った。京都放送ラジオ営業局営業部の伊藤健部長は「地元の人はいつも目にしていると思うが、ライトアップで、さらに愛着を持っていただけるきっかけになればうれしい」と歓迎する。

 プロジェクトでは、町内のシンボル的な施設を光をテーマに彩る企画だ。高速道路の高架が複雑に入り組む久御山ジャンクション、旧巨椋池の漁業者の元締めをしていた山田家の「旧山田家住宅」も案に挙がる。

 町の魅力や発信方法を考えるため昨年度発足した検討会議は、町内の経営者や照明デザイナー、府職員らがメンバー。7月下旬の会議では、光の道プロジェクトに関して、「その場所に人が集まる仕掛けも必要ではないか」「それぞれの場所同士をどうやって結びつけていくのか」といった意見が出た。

 会議メンバーの農業小嶋直樹さん(47)=同町相島=は「電波塔のライトアップを見て、町の魅力的なシンボルになると感じた」と期待する一方、「アクセスの悪い場所にどうやって足を運んでもらうか。『久御山』の名を浸透させ、町の活性化にまでつなげるには、取り組みを継続し、関わる人を広げていくことが大事で、難しい課題だとも思う」と話す。

【 2018年09月27日 08時54分 】

ニュース写真

  • 暗闇の中、照明で赤く染まる京都放送久御山送信所のラジオ電波塔(5月29日、久御山町田井)=町提供
  • 町の代表的なスポットとして名の挙がる久御山ジャンクション(久御山町東一口から撮影)
  • 光で彩る場として案に挙がる旧山田家住宅(久御山町東一口)
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