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平安期流行の今様合、社寺で公演へ 再興した京都の舞楽会

後白河法皇ゆかりの法住寺で、今様の稽古に励む「日本今様謌舞楽会」の会員たち(京都市東山区・法住寺)
後白河法皇ゆかりの法住寺で、今様の稽古に励む「日本今様謌舞楽会」の会員たち(京都市東山区・法住寺)

 平安時代後期に流行した「今様(いまよう)」を再興した「日本今様謌(うた)舞楽会」(京都市右京区)が創立70周年を迎えた。同会は大きな節目を記念して京都の社寺などで30日から15日間連続で、即興で歌を作って披露し合う「今様合(いまようあわせ)」を催す。

 今様は七五調を基本とした4句の歌謡。今様を愛した後白河法皇が歌集「梁塵秘抄(りょうじんひしょう)」を編纂(へんさん)するなど、平安時代後期に貴族や庶民に広く流行したが、鎌倉期以降は衰退していった。

 京都で育まれた今様の文化を後世に残そうと、戦後間もない1948年に故桝井泰山氏が京都市内で同会を設立して再興した。現在は二代目家元を継いだ石原さつき会長(75)をはじめ、約30人の会員が活動している。

 石原家元ら会員は京都を中心に府内外で公演し、86年には約800年ぶりに後白河法皇ゆかりの法住寺(東山区)で「今様合」を復活させた。嵐山の三船祭や八坂神社の行事でも今様を奉納し、フランスやハンガリー、中国、米国、ポルトガルでの公演も実現させるなど今様の普及に取り組んできた。

 同会は創立70周年記念で15日連続の「今様合」を行い、一般にも公開する。後白河法皇が十五夜にわたって「今様合」をした記録に基づいた記念行事で、後白河法皇や平清盛に縁深い法住寺や長講堂(下京区)、若一神社(同)、寂光院(左京区)などを会場に取り入れた。

 70周年の節目に石原家元は「一緒にやってきた仲間を含め、いろんな人に助けられて続けてこられた。次代の家元も決まったので、100年目を目指していきたい」と話している。

【 2018年09月27日 10時17分 】

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