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二条城に家康築城時の葵紋跡か 京都、台風で覆い外れ露出

台風で飾り金具が落ちて現れた「葵紋」の飾りの跡。チョークでなぞり跡を確認している(23日午後、京都市中京区・二条城)
台風で飾り金具が落ちて現れた「葵紋」の飾りの跡。チョークでなぞり跡を確認している(23日午後、京都市中京区・二条城)

 二条城(京都市中京区)の国宝・二の丸御殿の屋根で、築城した江戸幕府の初代将軍徳川家康ゆかりの葵(あおい)紋の飾り跡が、26日までに見つかった。皇室別邸となった明治期に取り付けられた飾り金具で覆われていたが、今月4日に直撃した台風21号の強風で金具が外れ、思わぬ形でお目見えしている。

 葵紋が見つかったのは、二の丸御殿の南妻面の破風板。直径64センチで、木板か銅板に彫刻した葵紋が取り付けられていたとみられる。台風通過後、二条城の職員が被害を点検したところ、飾り金具が外れた破風板に葵紋の跡が浮き出ているのを確認した。

 二条城は家康が1603年に完成させ、15代将軍慶喜が1867年に大政奉還を表明するなど徳川家とゆかりが深い。1884(明治17)年から、市に譲渡される1939(昭和14)年まで、皇室別邸の「二条離宮」とされていた。

 現在の飾り金具は、離宮時代に葵紋を外した後に取り付けられた。城内の唐門などでは菊紋で葵紋を覆うようにした細工がいくつか見つかっている。

 現場確認をした二条城事務所の後藤玉樹担当課長は「二の丸御殿は火事などで焼け落ちておらず、今回の葵紋は家康の築城時からあり、金箔(きんぱく)が押してあった可能性もある。ほかの金具や葵紋の取り付け状況を含め、さらに検証したい」と話している。

【 2018年09月27日 16時30分 】

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