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「水木しげるさんは江戸絵師の妖怪画の継承者」 小松和彦氏語る

水木しげると日本の妖怪文化の関係について話す小松和彦所長(京都市下京区・龍谷ミュージアム)
水木しげると日本の妖怪文化の関係について話す小松和彦所長(京都市下京区・龍谷ミュージアム)

 龍谷大龍谷ミュージアム(京都市下京区)で開催中の秋季特別展「水木しげる 魂の漫画展」(京都新聞など主催)記念講演会が7日、同大学大宮学舎で開かれた。国際日本文化研究センターの小松和彦所長が「水木しげると日本の妖怪文化」と題して話し、約250人が耳を傾けた。

 妖怪研究の第一人者で、生前の水木さんとも交流があった小松所長は「日本の妖怪文化史を語る時、水木さんの妖怪画はその最先端に位置づけられる」として、水木さんが特に江戸時代の妖怪画に強い影響を受けていたことを明らかにした。

 その上で、水木さんが数々の妖怪画を模倣し、アレンジして自らの作品を作り上げた例を紹介し、「江戸の絵師の精神の継承者だった」と強調した。

 一方、水木さんの作品の影響があまりにも大きいため、学術用語と通俗的概念の「妖怪」にずれが生じていると指摘。江戸以前の豊かな妖怪画の歴史にも目を向けるよう呼び掛けた。

【 2018年10月08日 10時40分 】

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