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800年前の輝き、水晶に阿弥陀如来 京都・醍醐寺で初公開

水晶の中で制作当初の輝きを放つ阿弥陀如来像(12日午後3時29分、京都市伏見区・醍醐寺)
水晶の中で制作当初の輝きを放つ阿弥陀如来像(12日午後3時29分、京都市伏見区・醍醐寺)

 京都市伏見区の醍醐寺は12日、水晶製の容器「龕(がん)」に入った高さ約5・5センチで鎌倉時代の作の阿弥陀如来像を、報道陣に初公開した。容器内に密閉されていたため約800年前の輝きをそのまま維持している。水晶の龕に納められた仏像は他に類例がないといい、専門家は鎌倉時代を代表する仏師快慶作の可能性があるという。

 総高36センチで、下部にはハスの花びらの形をした台座がある。台座から延びる支柱の上にハスのつぼみをかたどった龕があり、内部に仏像が納められていた。調査・研究にあたった大正大の副島弘道名誉教授(日本彫刻史)によると、台座のハスや阿弥陀如来の表現技法から鎌倉時代の制作と判断できるという。

 像は同寺で2002年に発見された後、今春まで調査が続けられていた。副島名誉教授は「今できあがったばかりのような美しさをしている。龕に入れたり、支柱部分を寄せ木細工のように組んだりと創意工夫に富んだ仏像だ」と評価する。今月15日~12月10日までの「秋期特別展」で展示する。拝観料が必要。

【 2018年10月12日 20時30分 】

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