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最上の切れ味、鍛錬重ねた「虎徹の名刀」 滋賀・彦根で展示

江戸初期の刀工・虎徹が鍛錬した刀(滋賀県彦根市金亀町・彦根城博物館)
江戸初期の刀工・虎徹が鍛錬した刀(滋賀県彦根市金亀町・彦根城博物館)

 江戸期初めに活躍した刀工・虎徹の名刀を中心に紹介する企画展「長曽祢(ながそね)虎徹―新刀随一の匠―」が26日、滋賀県彦根市金亀町の彦根城博物館で始まった。強い鍛錬が生む最上の切れ味と評された、重要文化財の刀など45点を展示。同館は「虎徹ならではの技を感じてほしい」としている。

 虎徹は長曽根村(現・彦根市長曽根町)に起源を持つ鍛冶集団に属し、同村に住んでいたとの一説も残る。甲冑(かっちゅう)職人から刀工に転じ、多くの作品を残した。当時の武家が書いたとみられる刀剣解説書によると、虎徹の技は「鍛冶数百工の頂点」に値したという。

 展示品の一つ、重要文化財の「長曽祢興里入道(おきさとにゅうどう)虎徹」は、刃渡り70センチ。きめ細かい鉄で刃の色にめりはりが付いたその美しさから、虎徹の代表作の一つとされる。陸奥国守山藩(現・福島県郡山市)の藩主を務めた松平家に伝来した。

 そのほか重文の刀2振りに加え、彦根藩13代目藩主の井伊直弼が使った脇差しも並べる。

 同館は、刀剣に記す銘を10種類以上使い分けていたのも虎徹の特徴とし、古幡昇子学芸員は「虎徹のきちょうめんな性格が見て取れる」と分析する。11月25日まで。入場料大人800円。同博物館0749(22)6100。

【 2018年10月27日 15時40分 】

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