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ニゴイカレー登場 琵琶湖の厄介者を「ココイチ」と開発 

ニゴイ(右)をフライにしてトッピングした「びわ湖のマジカフライカレー」
ニゴイ(右)をフライにしてトッピングした「びわ湖のマジカフライカレー」

 小骨が多く鮮度の落ちが早いため、琵琶湖の魚として一般に流通していない「ニゴイ」をフライにしてのせたカレーが滋賀県内で発売された。あまり知られていない湖魚のおいしさを広めたいと、若手漁業者とカレー店などが2年がかりで開発。タラに似た肉質が味わえる「びわ湖のマジカフライカレー」として県内4店舗で提供し、定番メニュー化を期待している。

 ニゴイは本州や四国、九州北部の湖沼や川に生息するコイ科の淡水魚で、体長約60センチに成長する。琵琶湖では「マジカ」と呼ばれ、多い日にはえり漁や刺し網漁に200キロ以上かかることもあるという。

 だが、鮮度の保持や加工の難しさから流通には乗らず、漁獲対象になっていなかった。網にかかれば、湖に戻さざるを得ない「厄介者」でもあった。

 県漁業協同組合連合青年会の中村清作会長(33)=滋賀県高島市マキノ町=が「食べるとおいしいのに、なぜ売れないのか」と有効活用を考え、県内でカレー店「CoCo壱番屋」を展開する「アドバンス」(長浜市)と水産加工業者「魚万商店」(米原市)の3者で開発に乗り出した。

 中村会長が魚種によって異なる活き締めの方法を各地で視察。いろいろ試す中で、沖合で捕れたニゴイを船上で血抜きし、内臓を抜いて氷締めする方法を見いだした。小骨の処理は、ニゴイに似て小骨が多いハモの「骨切り」の技術を京都市内で学び取り入れた。

 アドバンスの開発担当者は「衣はサクサク、身はふんわりした自信作。通常のフィッシュフライが好きな人はぜひ食べてほしい。きっと『マジか』と驚かれるはず」と胸を張る。

 マジカフライカレーは800円(税込み)。滋賀県内のCoCo壱番屋11店舗のうち4店舗(長浜8号バイパス店、彦根中薮店、近江八幡サウスモール店、大津におの浜店)で販売する。

 中村会長は「ニゴイが捕ってうれしい魚種になれば、漁業者の収入アップにもつながる。跡継ぎの確保へ起爆剤となる」と話し、販路拡大を目指している。

【 2018年10月29日 09時10分 】

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