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綱付けない「放ち鵜飼」初公開 京都・宇治川、人工ふ化のウミウ

追い綱を着けずに魚を捕り、鵜匠のいる岸へと戻る鵜たち(11日午後2時50分、宇治市宇治)
追い綱を着けずに魚を捕り、鵜匠のいる岸へと戻る鵜たち(11日午後2時50分、宇治市宇治)

 追い綱を付けずに鵜(う)を放ち、魚を捕らせる「放ち鵜飼」が11日、京都府宇治市宇治の宇治川で初めて公開された。鵜匠の手を完全に離れて魚を追う鵜の姿に、観客が拍手と歓声を送った。

 宇治川では、市観光協会が2014年、ウミウの人工ふ化を日本で初めて成功させた。9羽が育ち、「ウッティー」の愛称で親しまれている。通常の鵜飼では鵜匠が綱で操るが、鵜匠を親と認識して慕う習性から「放ち鵜飼」を企画し、昨年から練習を重ねた。

 市観光協会は20年度の本格実施を目指す。日中に行い、昼間の観光充実を図る。資金をインターネットのクラウドファンディングで募り、183万8千円が集まった。2万円単位で支援した人を対象に、特別内覧会として公開した。

 今年の鵜飼シーズン終了後の10月中旬に再開した練習で出来の良かった5羽が、この日、披露した。

 宇治川の中州に当たる塔の島で、鵜匠らの手から放たれ着水した鵜が、岸から投げ入れられた川魚のハスを捕まえると、橋上の観客から歓声が上がった。鵜匠らが「ウッティー、ウッティー」と呼び掛け、手元の魚を見せると、鵜は、ゆっくり岸辺に戻った。城陽市から訪れた観客は「ウミウを育てるマニュアルもない中、手探りで続けている活動を応援しようと思った。鵜と鵜匠の信頼関係が見られて良かった」と話した。

【 2018年11月12日 15時30分 】

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