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平等院のフジ、洗練された香りまとって 資生堂と化粧品開発 

平等院と資生堂が共同開発したハンドクリーム(右)とオードパルファム(京都府宇治市宇治・平等院)
平等院と資生堂が共同開発したハンドクリーム(右)とオードパルファム(京都府宇治市宇治・平等院)

 京都府宇治市の平等院が、境内を彩るフジをイメージした香水とハンドクリームを、資生堂と共同開発した。フジ本来の甘さに、寺院ならではの落ち着いた香りを加え、洗練した仕上がりという。20日には、両者の関係者がフジや香りへの思いを語るイベントが開かれる。

 鳳凰堂北側の庭園には、樹齢約300年のノダフジ4株が植わる。平等院にゆかりが深く、家紋がフジの藤原氏にちなむとされ、4~5月には藤棚から紫色の花房が2万本近く垂れ下がる。

 平等院は昨夏、ミュージアムショップに化粧品類を置こうと、象徴であるフジの香りの商品開発を資生堂に打診。同社が手掛けてきた「ご当地シリーズ」の一環で、ハンドクリームと香水作りに着手した。

 フジの香りだけだと甘過ぎるため、寺院や和を想起させる香りを加えるなどして試作を重ね、平等院職員の意見も参考にして仕上げた。肌に付けてからの香りの変化も楽しめるほか、パッケージデザインにもフジをあしらうなど工夫した。

 商品は「平等院 オードパルファム 藤の香」(2500円・限定5千個)と、「平等院 ハンドクリーム 藤の香」(千円・同1万個)。ミュージアムショップで販売を始め、平等院事務局の宮城沙紀さん(31)は「他の花にはない特徴的な香りを再現できた。男女を問わず幅広い年齢の方にお薦め」と話す。

 資生堂が100年前に作った香水が「藤」だったり、1927年の同社包装紙のデザインと鳳凰堂内部に描かれた花模様「宝相華(ほうそうげ)」が似ていたりと、商品開発が両者のつながりの発見や、ものづくりの歴史を振り返る機会にもなったという。商品発売を記念したトークイベントでも、香りにまつわる歴史や文化に触れる予定。資生堂企業資料館の学芸員や開発担当の調香師、神居文彰住職が出演する。20日午後1~2時、ミュージアム出口横フリースペースで。拝観料が必要。

【 2018年11月18日 11時06分 】

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  • 平等院と資生堂が共同開発したハンドクリーム(右)とオードパルファム(京都府宇治市宇治・平等院)
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