古典の世界、刺しゅうで現代に 清川あさみさん原画展
「清川あさみ『千年後の百人一首』原画展~糸で紡ぐ、歌人のこころ」(京都新聞など主催)が21日から始まるのを前に、内覧会が20日、会場の京都市東山区の建仁寺塔頭(たっちゅう)・両足院で開かれた。
清川さんは兵庫県・淡路島生まれ。写真に刺しゅうを施す手法で注目され、俳優やアーティスト、漫画のキャラクターをモデルにした「美女採集」や「銀河鉄道の夜」などの絵本シリーズに取り組んでいる。
「千年後の百人一首」は、清川さんと詩人最果タヒさんの作品を組み合わせた本。原画は百首を糸や布、ビーズなどを用いて表現した作品で、古典の世界を繊細な技法で現代風に描いている。
会場には、女優南果歩さんによる最果さんの作品の朗読が流れ、蝉丸や小野小町らの歌を独自の視点で描いた透明感あふれる作品が並ぶ。清川さんは「昔の人の声が聞こえてきそうな空間で、千年前と現代を行き来しながら、百人一首の世界を感じてほしい」と話していた。12月10日まで。有料。
【 2018年11月20日 22時57分 】