出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

舞妓文化の中心地・祇園に帝国ホテル進出へ 築80年施設改修

 帝国ホテル(東京)が、富裕層向けホテルで京都市内へ進出する方針を固めたことが28日分かった。東山区・祇園の弥栄会館(国登録有形文化財)が有力候補先の一つだが、宿泊施設としての活用には改修が必要となる。実現すれば国内有数の高級ホテルが京都で新たに誕生することになる。

 帝国ホテルは、東京、大阪、長野の3カ所に直営ホテルを持つ。関係者によると、国際的に知名度が高く、外国人旅行客も増えている京都市への進出を数年前から検討し、候補地を探していた。

 候補先の弥栄会館は地上5階、地下1階で、昭和初期の1936年に完成。京舞などの伝統芸能を鑑賞できる「ギオンコーナー」やホールがある。欧風の建物に日本風の屋根瓦を載せた建築様式が特徴で、2001年度に国の登録有形文化財に指定された。

 ただ、有形文化財の建造物の外観や内装を大きく変える場合には、行政との協議などが必要となる。宿泊施設の運営には、耐震工事や客室の整備も欠かせず、開業は早くとも20年以降になるとみられる。

 京都市内では近年、富裕層の宿泊需要の取り込みを狙って外資系高級ホテルが相次いで進出。市も誘致に力を入れており、門川大作市長は京都新聞の取材に「花街の文化を象徴する場所であり、歴史と伝統、景観を継承してより良い施設にしてほしい」と期待を寄せた。

【 2018年11月28日 23時30分 】

ニュース写真

  • 帝国ホテルの京都進出の有力候補先の一つとなっている弥栄会館(京都市東山区)
京都新聞デジタル版のご案内

    観光・社寺のニュース