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みなみ会館、来夏に復活 3スクリーンに拡充、「文化を守る」

新しい「京都みなみ会館」として映画館への改装が進む建物。旧会館から九条通を挟んで北東側にある(京都市南区西九条川原城町)
新しい「京都みなみ会館」として映画館への改装が進む建物。旧会館から九条通を挟んで北東側にある(京都市南区西九条川原城町)

 今年3月末で閉館した京都を代表するアート系映画館「京都みなみ会館」(京都市南区西九条)が、九条通を挟んで北東側の建物に来年夏に移転し、再開することが30日、分かった。スクリーン数を従来の1から3へ拡充する。「特集上映や週末のオールナイトといった文化は守り、さらに3スクリーンを生かした余裕のある上映スケジュールを組みたい」としている。

 みなみ会館を運営する地元の巖本(いわもと)金属が所有する鉄筋コンクリート2階建ての旧金融機関の建物(南区西九条川原城町)を映画館に改装。「京都みなみ会館」の名称を継承する。延べ床面積は720平方メートル。

 1階はメインスクリーン(126席)と受付を設ける。スクリーンは以前より一回り小さくなるが、横6・6メートル、縦2・8メートルを確保。新旧の映画に対応できるようデジタルとフィルムのどちらも上映可能にする。2階には54席と30席の2スクリーンを設ける。

 吉田由利香館長(30)は「従来は1日1回しか上映できない作品も多かったが、今後は1日に複数回など柔軟な上映が可能になる」と話す。怪獣モノなど個性的な映画祭を従来通り続けるほか、例えば新作の上映時に、同じ監督の旧作を別スクリーンで映すなど「みなみ会館らしい試みをしたい。映画や音楽など多彩なゲストも招き、文化を発信したい」とする。

 みなみ会館は1963年に開館。88年にアート系に変わり、こだわりのある作品上映で全国からファンを集めた。賃借していた建物が老朽化し、3月末で閉館した。当初は今年秋にも移転再開を目指していたが、東京五輪を前にした全国的な需要増もあり、工事のスケジュールが遅れたという。

 京都市内のアート系シアターは烏丸四条の京都シネマ(スクリーン数3)、昨年末にオープンした出町座(上京区、同2)もあり、作品選びや関連イベントなどの個性が問われることになる。

【 2018年12月01日 07時00分 】

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