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堂本兄弟、初の作品競演 京都・印象美術館、漆器と日本画

豪華客船「あるぜんちな丸」の食堂を彩った蒔絵飾扉(手前)など貴重な作品に見入る内覧客=12日午後2時36分、京都市北区・府立堂本印象美術館)
豪華客船「あるぜんちな丸」の食堂を彩った蒔絵飾扉(手前)など貴重な作品に見入る内覧客=12日午後2時36分、京都市北区・府立堂本印象美術館)

 漆芸家の兄・漆軒(しっけん)と日本画家の弟・印象、明治生まれの堂本兄弟の作品が競演する企画展「漆軒と印象」(京都新聞など主催)が13日、京都市北区の府立堂本印象美術館で始まる。内覧会が12日開かれ、招待客は艶(あで)やかな漆と優美な日本画が響き合う空間を楽しんだ。

 京の造り酒屋に漆軒は1889年、印象は91年に生まれた。初の兄弟展は、印象の図案をもとに漆軒が手掛けた共作の漆器をはじめ、それぞれの作品合わせて計85点を出展する。

 漆軒作品がまとまって展示されるのは初めて。昭和初期の豪華客船「あるぜんちな丸」一等食堂を彩った漆軒の蒔絵飾扉(まきえかざりとびら)は戦禍を奇跡的に逃れた品で、黒地に繊細な草花が鮮やかだ。色漆や螺鈿(らでん)を用いて海辺のハマユウを点描風に表現した作品など、芸術性を備えた新たな工芸への試みが見られる。印象が描いた漆軒の肖像や兄を追悼した色紙も並び、仲のよかった兄弟の姿が伝わってくる。

 来年3月17日まで。月曜休館(祝日・振替休日は開館、各翌日休館)と12月28日~1月4日は休館。有料。

【 2018年12月13日 09時26分 】

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