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浅井氏の屋敷跡?小谷城跡近くで「根石」発見 滋賀・長浜

見つかった根石(右手前)=滋賀県長浜市小谷郡上町・小谷城跡清水谷
見つかった根石(右手前)=滋賀県長浜市小谷郡上町・小谷城跡清水谷

 滋賀県長浜市はこのほど、戦国大名浅井氏の居城だった小谷城跡の一部の清水谷(きよみずだに)(同市小谷郡上町)で、建物の礎石を支える土台の「根石(ねいし)」が見つかったと発表した。一帯は浅井氏の屋敷跡があったと伝わる場所で、建物の存在を裏付ける遺構が見つかったのは初めて。市は「屋敷跡の全体像を確認していく上で重要な手がかりになる」としている。

 小谷城戦国歴史資料館(同)の北約800メートルの一帯で7月下旬~12月上旬に発掘調査したところ、地表下約60センチで、こぶし大の石約10個を敷き詰めた跡が2カ所見つかった。2カ所は南北に約3・5メートル離れており、市は形状などから根石と判断した。そのほか、柱跡とみられる土の変色部分も2カ所確認した。

 またこれまでの調査で見つかっていた石組みの溝(長さ約2・5メートル)が、東西10メートル以上にわたっていることを確認。一帯からは、溶かした金属を入れた陶器のるつぼや、すり鉢の破片など埋蔵物約60点が新たに出土した。

 調査した一帯は、江戸時代後期に描かれた「小谷城跡絵図」で、浅井氏が居住した屋敷を意味する「御屋敷」と記されている。調査した市歴史遺産課の牛谷好伸主幹は「発掘調査で初めて建物跡が確認された。一帯に屋敷跡が広がっている可能性が出てきた」と話す。

 城郭に詳しい中井均・滋賀県立大教授は「根石と考えられる遺構の検出で、(屋敷跡とされる一帯に)建物が存在したことが想定される」としている。

【 2018年12月18日 14時00分 】

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