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宇治茶ゆるキャラ中華圏で人気 関係者も予想外、現地企業が注目

台湾にオープンした公式ショップでポーズを取る「チャチャ王国のおうじちゃま」。抹茶菓子やグッズなど物販もある
台湾にオープンした公式ショップでポーズを取る「チャチャ王国のおうじちゃま」。抹茶菓子やグッズなど物販もある

 京都府宇治市のご当地キャラ「チャチャ王国のおうじちゃま」が海外デビューを果たした。昨秋に台湾で行われた物産展に続き、台湾と中国で公式ショップがオープン。愛らしい2頭身キャラの「成長」ぶりに、プロデュースする宇治商工会議所も驚きを隠さない。これまで培ってきた確かなキャラ戦略を背景に、宇治や宇治茶を海外にPRする好機を迎えている。

 「何かの間違いじゃないかと思った。目に留めてもらってラッキーだった」。おうじちゃまを担当する同商議所の稲田将人係長(36)はそう振り返る。

 熊本県のPRキャラ「くまモン」のアジア展開に携わった台湾企業「諾亜(ノア)国際発展」が、日本のゆるキャラ3千~4千体の中から、おうじちゃまに注目。「かわいらしい見た目と、質の高い宇治抹茶にポテンシャルを感じた」という。宇治商議所と2018年6月、台湾や中国を含む6カ国・地域におけるキャラ使用の代理店提携をした。

 同社は10月、台湾の仏系スーパー104店舗で、おうじちゃまを前面に出した「京都・宇治物産展」を企画。今月10日には台北市と観光名所の日月潭(にちげつたん)に、内外装におうじちゃまをデザインした店がオープンした。日本のご当地キャラの公式店が海外にできるのは初めて。多くの現地メディアが報道し、客足は好調だという。

 抹茶のほか、抹茶入りラテや抹茶スイーツといった幅広いカフェメニューを用意、おうじちゃまグッズや府内産品の物販もある。デジタルサイネージ(電子看板)を設け、宇治の観光情報も提供する。出店や運営経費は諾亜国際発展が負担し、商議所には売り上げの一部が入る仕組みで、各種事業を通じて地元に還元したいという。メニューやグッズの開発についても商議所の確認が必要になる。

 店舗で扱う抹茶は、宇治市に工場を構える「共栄製茶」などが出荷。台湾では残留農薬の基準が厳しいというが、海外向けに長年積み上げてきた栽培管理や輸出のノウハウを活用し、今後の出荷量増を見込む。同社の森下康弘代表取締役兼CEOは「親しみやすく、ビジュアルで訴えられるおうじちゃまの強みを生かし、宇治茶のブランド力向上に寄与したい」と力を込める。

 25日には中国・成都に海外3号店が開店した。稲田さんは「継続的な取り組みにするため、ウィンウィン(相互利益)の関係が大事。国や地域で異なる法規制に基づき、良質な宇治の味を届けたい」と話す。

【 2019年01月27日 11時33分 】

ニュース写真

  • 台湾にオープンした公式ショップでポーズを取る「チャチャ王国のおうじちゃま」。抹茶菓子やグッズなど物販もある
  • オープンの記念式典には、多くの客やメディア関係者でにぎわった=宇治商工会議所提供
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