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旧旅籠で大量の守り札、俵詰めで発見 家内安全願う習俗伝える

俵に詰められていた守り札(京都府向日市・富永屋)
俵に詰められていた守り札(京都府向日市・富永屋)

 京都府向日市寺戸町の旧旅籠(はたご)「富永屋」で、大量の守り札が入った俵が見つかった。全国各地の神社から集められており、家内安全などを願って保管されていたとみられる。当時の信仰を伝える資料で、10日に整理作業を行う催しがある。

 守り札を俵に入れる習俗は、各地で明らかになっている。氏神などへの祈願や娯楽的な土産物、配り札として集まった守り札を俵に詰め、天井裏などにつるす。雷や火事よけ、家内安全の願いを込めて行われるという。現代に存在が明らかになり、保管していた家や一帯の信仰のあり方を伝えるとされている。

 昨年12月上旬に、保存・活用を進める「富永屋の会・グループとみじん」が、富永屋の2階を整理したときに発見された。長さ50センチほどの俵に約100枚以上入っていた。近くの向日神社をはじめ、伊勢神宮や明治神宮など全国の神社の守り札で、約100年前の新聞紙に包まれていた。

 10日午後1時半から、とみじんのメンバーで、古文書の解読を続けてきた片山秀雄さん(72)=向日市鶏冠井町=が講師となり、守り札の習俗の解説や整理作業が行われる。片山さんは「乙訓の歴史の一端に触れる機会になる。参加者同士が神社や守り札の情報を共有し、さらなる発見につながることに期待したい」と参加を呼び掛けている。

 資料代300円。予約不要。とみじんの寺崎さん090(5906)8445。

【 2019年02月08日 12時32分 】

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