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現代アート巨大こけし横倒しに 京都市、景観配慮で展示方針変更

景観にも配慮し、横倒しの状態で展示されている巨大バルーンによるこけし「花子」(京都市左京区・ロームシアター京都)
景観にも配慮し、横倒しの状態で展示されている巨大バルーンによるこけし「花子」(京都市左京区・ロームシアター京都)

 京都市左京区のロームシアター京都の敷地内に、巨大なこけしのバルーンが現れ、インターネット上で話題になっている。期間限定で展示中のアート作品だが、なぜか横倒しになっているためだ。もともとは立てて設置する予定だったが、展示場所が風致地区内にあり、景観への配慮が必要なことから、寝かすことになったという。

 こけしは、京都工芸繊維大出身の木崎公隆さんと京都造形芸術大出身の山脇弘道さんでつくる現代アートユニット「Yotta(ヨタ)」の作品で、名前は「花子」。全長約12メートルで、東北のこけしの形や文様を基にデザインされ、時折「おなかがすいた」などと音声を発する。2011年の制作で、これまでにも大阪市など各地で展示してきたが、寝かせるのは初めてという。

 今回は20年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、京都文化を発信する「京都文化力プロジェクト」の一環で、京都市などでつくる実行委員会が2月16日から展示している。

 市によると、当初は立てる方針だったが、企画段階で市内部から「できる範囲で景観に配慮すべき」と指摘があった。2月17日開催の京都マラソンでは一帯がゴール地点となり多くの人が集まるため、立てて設置した後、途中の28日から寝かすことになった。

 実行委は3月以降、「花子が横になっているのはなぜ?」と問いかける看板を現地に置いた。来場者からは「疲れたから」「ねはん図を模したのでは」などの回答が展示スタッフに寄せられているというが、市は「あえて答えは示さない。想像を膨らませてほしい」としている。

 通りがかった東京都の会社員大林朱里さん(65)は「最初は、これから片付けるのかなと思ったけど、台座の上に寝ているので違うと分かった。きっと、リラックスしたいのかな」と笑顔で話していた。

 17日まで。16日正午からは関連イベントとしてカラオケ大会やポン菓子の販売がある。

【 2019年03月13日 10時21分 】

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