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さよなら「エラールピアノ」惜別の響き 滋賀、びわ湖ホール

エラールピアノによるラストロビーコンサートに聞き入る人々(大津市打出浜)
エラールピアノによるラストロビーコンサートに聞き入る人々(大津市打出浜)

 2007年からびわ湖ホール(大津市打出浜)のメインロビーに置かれた「エラールピアノ」が、今月いっぱいで同ホールを去る。30日まで「ラストロビーコンサート」と題してエラールピアノを中心としたコンサートを催す予定。初回の18日は訪れた210人が音色を心にとどめた。

 エラールはフランスのピアノ・ハープ会社の製造。木の響きを大切にした心地いい音色が特徴で、ベートーベンやハイドンら著名な作曲家も同社製のピアノを所有していたという。

 同ホールにあるのは1927年製。「人々が気軽に立ち寄れる劇場にしたい」と、京都市山科区で年代物のピアノを扱う森田ピアノ工房から無償貸与を受け、琵琶湖の見えるメインロビーに設置した。

 今年2月末までの約12年間、入場無料のロビーコンサートで計130回弾かれ、約4万8千人が音色を楽しんだ。山中隆館長(63)は「ロビーコンサートの象徴的存在だ」と語る。親しまれる劇場になることに十分貢献してくれたとして、同ホールでの役目を終える。

 この日は湖岸を背景にピアノとバイオリン、チェロによる「トルコ行進曲」などが披露された。

 来場した大津市の山田マシエさんは「やさしい音色。別れはさみしい。30日までできるだけ来たい」と話した。同ホールは今後、代替の楽器を置く予定。

 コンサートは20、25、27日は午後1時から、28日は午前11時半から。最終回の30日は午後1時と2時からの2回。入場無料。

【 2019年03月19日 09時43分 】

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