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現存最大級の本陣から大量の史料 宿場町の様相把握に期待大きく

草津宿本陣が所蔵する史料の調査で見つかった古文書など(草津市草津3丁目・草津宿街道交流館)
草津宿本陣が所蔵する史料の調査で見つかった古文書など(草津市草津3丁目・草津宿街道交流館)

 滋賀県草津市の教育委員会が3年計画で進めている草津宿本陣(同市草津1丁目)所蔵の史料調査で、古文書の総数が当初の見込みの2倍にあたる約1万点に上ることが分かった。本陣の経営だけでなく、宿場の運営や人々の暮らしに関わる記録や物品も確認され、市教委は「草津宿全体の様相を浮き彫りにできるのでは」と期待している。

■約1万4千点

 草津宿本陣は現存する本陣で最大級とされ、江戸時代に公家や大名が宿泊や休息施設として利用した。調査は昨年6月から始め、総点数を把握したところ約1万4千点となった。大量の史料を所蔵する本陣は全国的にも少なく、市教委は「これほど残っているのは驚き」と話す。

 新たに見つかった古文書の中には、大名から拝領した裃(かみしも)や羽織を記した帳面があった。宿帳「大福帳」の記載内容と一致するため、拝領品を整理する目的で作ったとみられる。本陣近くにあった役所・問屋場の業務日誌「役中日記」も発見され、日付や天候、出勤状況をはじめ、旧草津川の補修工事の見積もりの記述も。

 道具類では、間取り図を描く際に用いる竹製の定規「絵図具」8点が見つかった。側面には墨が付着しており、実際に使用されていたことがうかがえる。史料の一部は6月の草津宿街道交流館20周年記念展示などで紹介する予定。

 調査期間は2021年3月まで。1点ずつ読み解きながら調査票にまとめ、目録を作成する。

【 2019年03月30日 18時49分 】

ニュース写真

  • 草津宿本陣が所蔵する史料の調査で見つかった古文書など(草津市草津3丁目・草津宿街道交流館)
  • 国の史跡に指定されている草津宿本陣。現存する本陣では国内最大級(草津市)
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