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京都・清水焼の窯元まつり、20年歴史に幕 高齢化と後継者難

窯元まつり会場で配布するパンフレットを作った京都造形芸術大の学生たち(京都市左京区)
窯元まつり会場で配布するパンフレットを作った京都造形芸術大の学生たち(京都市左京区)

 京焼・清水焼の職人と交流できる場として20年間続いた京都市東山区の「日吉窯元まつり」(京都日吉製陶協同組合主催)が、13、14日に開かれる今年の祭りを最後に幕を閉じる。窯元の高齢化が主な要因で、京都造形芸術大の学生が祭りを紹介するパンフレットを作製し、集大成の年を盛り上げる。

 日吉地域は110年ほど前から陶磁器の窯元が集まるようになり、最盛期には京都最大級の生産量で知られた。日吉窯元まつりは、職人と消費者がじかに接する機会を通して焼きものに対するニーズをくみ取ろうと、1999年に開始。近年は元今熊野小を会場に、陶磁器ファンや地域住民らでにぎわってきた。

 ただ、開始時は60人ほどいた出展者も少しずつ減少し、今年は約30人になるうえ、各窯元が高齢化や後継者難に悩む。設営などの負担感も増してきたことから、平成最後の今年で終えることにした。

 当日の会場で配布するパンフレットは、京都造形芸術大の産学連携プロジェクト「京焼・目利きプロジェクト」に参加する学生11人が作成。窯元代表者の写真入りの地図や陶磁器のミニ用語集を織り込んだ力作で、作製に携わった3年生中野ももさん(20)は「最後なのは寂しいけれど、パンフレットが新しいファンを増やすきっかけになれば」と話す。

 パンフレットを受け取ったまつり実行委員長の寺尾智文さん(63)は「丁寧に取材をしていただいて感激している。日吉地域の魅力がじわじわと広がるよう、今後も何らかの取り組みを考えたい」と話している。

 日吉窯元まつりは両日とも午前10時~午後5時。同区今熊野の元今熊野小周辺。雨天決行。京都日吉製陶協同組合075(533)1440(金曜のみ)。

【 2019年04月12日 11時46分 】

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