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菊や桜、和柄ヒジャブでおしゃれに装い イスラム圏の女性に好評

レンタル着物の顧客用に和柄のヒジャブを作ったシャナスさん(京都市下京区・京都着物レンタル夢館)
レンタル着物の顧客用に和柄のヒジャブを作ったシャナスさん(京都市下京区・京都着物レンタル夢館)

 イスラム教徒の女性が髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」を和柄で彩った商品が、レンタル着物店や土産店で人気を呼んでいる。菊や桜など日本ならではのモチーフが、戒律が厳しい中でファッションを楽しむ女性たちのおしゃれ心をくすぐっているようだ。

 レンタル着物店「京都着物レンタル夢館」(京都市下京区)は2月から、和柄のヒジャブの貸し出しを始めた。数年前からイスラム圏の顧客が増え、ヒジャブと着物の合わせ方や色合いについて問い合わせが増えていたためだ。

 同店に昨年入ったインドネシア出身のシャナス・ダフニさん(25)を中心にヒジャブ作りをスタート。ヒジャブは四角い布を折って使うことが多いが、簡単に着用できるよう最初から三角形で作った。肌に当たる側は木綿、顔周りにはあでやかな着物地を使うなど工夫を凝らした。現在は40~50種類できて着物に合わせて選べるようになり、シャナスさんは「ヒジャブは服と同じように個性を表す大事なもの」と話す。

 嵐山の京料理・土産物店「良彌(よしや)」(右京区)は数年前から和柄のヒジャブを販売する。佃幸千代副社長(53)がイスラム教徒の友人に手作りのヒジャブを贈ったのがきっかけだった。友人がインドネシアに帰国後、伝え聞いた人が購入のために来日するといった反響があり、販売を始めた。

 友人らに相談し、帯地をリボンのように首に巻いたり、着物の襟のように柄を切り替えたりしたヒジャブを作った。同国出身の社員ウィンダ・スチ・プラティウィさん(29)は「華やかなヒジャブをシンプルな服に合わせるのが流行で和柄は人気だ」。畳敷きの和風の礼拝室も完備するなどイスラム教徒へのもてなしにも取り組む佃副社長は「日本をイメージしながら自由な装いを楽しまれている」と手応えを感じている。

【 2019年05月12日 13時00分 】

ニュース写真

  • レンタル着物の顧客用に和柄のヒジャブを作ったシャナスさん(京都市下京区・京都着物レンタル夢館)
  • 和柄のヒジャブ作りを相談する佃副社長(左)とウィンダさん=京都市右京区・良彌
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