出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

超絶技巧、花画題の大作も 吉村芳生回顧展、鉛筆画約200点

色鉛筆で描かれた大作に見入る来場者(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)
色鉛筆で描かれた大作に見入る来場者(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)

 異色の鉛筆画家、吉村芳生さん(1950~2013)の全貌を伝える回顧展「吉村芳生 超絶技巧を超えて」(京都新聞など主催)が11日、京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで始まった。すごみを帯びた細密描写に来館者が驚嘆の声を上げている。

 ジーンズの織り目までを精密に描いた初期のモノトーン作品から、花を画題に色鉛筆を駆使して新境地を開いた晩年の作品まで約200点が並ぶ。

 東日本大震災の犠牲者の魂を一つ一つの花に表したフジ、幅10メートルの画面に広がる菜の花など濃密で鮮やかな花の大作が目を引く。吉村さんは2千点超の自画像を創作した。リアルに模写した新聞の上に顔を重ねて描くシリーズは記事内容に沿って顔が表情を変える。

 会場では、監修者の冨田章・東京ステーションギャラリー館長が、写真を小さな升目に分け、色の階調をつけてから、ひたすら描き写す吉村さんの手法を解説し、「各制作段階を突き詰めて考え抜く現代アートの作家だった」と述べた。6月2日まで。入館料一般900円。

【 2019年05月12日 12時00分 】

ニュース写真

  • 色鉛筆で描かれた大作に見入る来場者(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)
岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

    観光・社寺のニュース