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念願のモスク、京都・八幡に開設 ムスリム集う貴重な交流の場に

メッカの方角に向かい、祈りを捧げるムスリムたち(八幡市八幡・イスラミックリサーチセンタージャパン)
メッカの方角に向かい、祈りを捧げるムスリムたち(八幡市八幡・イスラミックリサーチセンタージャパン)

 イスラム教の礼拝所「モスク」が京都府八幡市八幡に開設された。市内には多くのムスリム(イスラム教徒)が暮らしており、毎週金曜日は集団礼拝に訪れる人たちでにぎわい、貴重な交流の場になっている。

 モスクの名前は「イスラミックリサーチセンタージャパン」。自動車関連貿易業や太陽光発電パネル会社を営むバングラデシュ出身のミルザ・ラムザンさん(53)がおととし、所有する市内の4階建てビル内に開設した。

 ラムザンさんは来日して30年を超えるが、「来日当時はモスクがほとんどなかった。毎週、神戸のモスクに通っていた」といい、モスク開設は念願だった。

 訪れているムスリムは、八幡市や京都市、大阪府の約70人。金曜の集団礼拝は、イマーム(指導者)が聖典コーランを読み上げる中、サウジアラビアのメッカの方角を向き、正座して両手と額を床につけて祈る。礼拝後は別室で、豚肉や酒を使わないイスラム教の戒律に従った「ハラル」料理を楽しむ。

 バングラデシュ出身のサイフル・イスラムさん(41)=大阪府枚方市=は「今までは家でお祈りするしかなく、困っていた。助かっています」と流ちょうな日本語で語り、ほほえんだ。

 宗教法人化が目標で、布教だけでなく、イスラム教を通じて平和の探求を目指すという。ラムザンさんは、近隣の在住者だけでなく、関西に観光で訪れたムスリムの「受け皿にもなれれば」としている。

【 2019年05月14日 16時00分 】

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