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「めがね橋」の価値、はっきり見えた! 愛好家絶賛、京都・亀岡

国道9号の老ノ坂峠に近くに架かる石橋「めがね橋」。愛好家らが目を輝かせて見学した(亀岡市篠町)
国道9号の老ノ坂峠に近くに架かる石橋「めがね橋」。愛好家らが目を輝かせて見学した(亀岡市篠町)

 石橋愛好家や学識者らの「日本の石橋を守る会」のメンバーがこのほど、京都府亀岡市篠町の石橋「めがね橋」(王子橋)を訪れた。琵琶湖疏水を手掛けた田辺朔郎の設計とされる歴史遺産を橋上から眺め、デザイン性や住民の美化活動に感嘆の声を上げた。

 老ノ坂峠近くのめがね橋は長さ約30メートル、幅約6メートルで、1884(明治17)年に完成した。京都と丹波をつなぐ交通路だったが、1969年、隣に国道9号の新橋が架けられ、現在は歩行者用になっている。2007年度に社団法人「土木学会」の選奨土木遺産に認定された。

 「守る会」は熊本県に事務局を置き、全国に158個人・団体の会員がいる。昨年秋、めがね橋周辺の清掃活動に取り組む篠町自治会に打診し、会員約40人が訪れた。自治会役員から、住民自ら不法投棄を撤去したことや、近くを通る京都縦貫自動車道の橋が、住民の要望でアーチ型になったことの説明を受けた。

 会員たちは約1時間、橋を見学。全国の石橋の保存活動に取り組む元長崎総合科学大教授の片寄俊秀さん(81)=兵庫県尼崎市=は「石が美しく、仕事が丁寧だ。住民主体で高速道路のデザインをアーチ型にしたのは快挙といえる」と感心しきり。水路橋で有名な石橋「通潤橋」のある熊本県山都町元町長の甲斐利幸さん(76)は「市民の愛着が橋からにじみ出ているようだ。末永く橋を守ってほしい」と願っていた。

【 2019年05月15日 13時37分 】

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