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観音の功徳、鮮やか障壁画 仁和寺、370年前の姿よみがえる

落慶法要後、約370年前の輝きがよみがえった観音堂内を見学する参拝者たち(15日午後3時49分、京都市右京区・仁和寺)
落慶法要後、約370年前の輝きがよみがえった観音堂内を見学する参拝者たち(15日午後3時49分、京都市右京区・仁和寺)

 仁和寺(京都市右京区)の観音堂で15日、修理完成を祝う落慶法要が営まれた。江戸時代初期の約370年前に再建して以来の大修復となり、これを記念した一般公開も開始。鮮やかによみがえった重要文化財の建物と、観音菩薩の功徳を描いた障壁画を多くの人たちが参拝した。

 観音堂は928年ごろに造営されたが焼失を繰り返し、江戸時代の1640年ごろ、幕府の寄進により現在の建物が再建された。高さ14・4メートル、幅14・8メートル、奥行き5・6メートル。2012年から骨組みだけを残す半解体工事に着手し、当時に流行した禅宗様の特徴を残したほか、当時の部材を可能な限り使用してよみがえらせた。障壁画の汚れを落として、かつての絵姿も見られるようにした。

 法要では、瀬川大秀門跡が参加した真言宗各派の管長らとともに読経した。一般公開では、原則非公開だった建物内に参拝者が上がり、荘厳に輝く千手観音像などの仏像を見入った。堂内の壁には、33の姿に変化して12の難から人々を救うとされる観音菩薩を描いた障壁画が広がり、手を合わせて見入る人もいた。

 仁和寺の吉田正裕執行長は「再建当時の瓦などを生かしながら、美しい姿を取り戻せてうれしく思う。これまでは僧侶の修行の場だったのであまり公開していなかったが、観音の功徳について触れる機会を増やしたい」と話していた。

 内部公開は7月15日まで。有料で高校生以下は無料。9月7日~11月24日にも催す予定。

【 2019年05月15日 23時10分 】

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