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「終活の旅」日本遺産認定 三室戸寺、参拝広がり期待

「日本遺産」認定をきっかけに、「多くの人に寺に訪れてほしい」と話す伊丹住職(宇治市莵道・三室戸寺)
「日本遺産」認定をきっかけに、「多くの人に寺に訪れてほしい」と話す伊丹住職(宇治市莵道・三室戸寺)

 西国三十三所の観音巡礼をテーマにした「1300年つづく日本の終活の旅」が、文化庁の「日本遺産」に認定された。第十番札所の三室戸寺(京都府宇治市莵道)の伊丹光恭住職(76)は「お寺は、来ていただくことに意味がある。『終活』に限らず、心の癒やしを求めて多くの人が訪れるきっかけになれば」と話す。

 アジサイやツツジなど「花の寺」として知られる三室戸寺は、光仁天皇が770年、千手観世音菩薩(ぼさつ)を本尊として創建。普段は非公開の秘仏だが、2009年に84年ぶりに開帳された。

 参拝者は年間約20万人で、うち2万~3万人が巡礼で訪れる。1960~70年代のピーク時から減少傾向にあるが、年齢層は広がっているという。

 伊丹住職は「最近はスタンプラリーのように朱印目的の人もいる」と指摘する。その一方で、「仏様の前で手を合わせたり、周囲の自然に触れたりする中で、心の安らぎや生の実感を得る人は多い。実際にお寺に足を運び、肌で感じることが大事です」。

 7府県にわたる三十三所、千キロの道のりを踏破する人もおり、自身も数年に1度行っている。「歩くと本当に大変だが、今よりずっと悪路だった昔の人たちの信仰のあつさに思いをはせることもできる」と実感を込め、今後については「三十三所は広域にまたがるので、しっかりと連携したい」と強調する。

【 2019年05月21日 12時31分 】

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