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地域活性化へ住民が保護、ササユリ初公開へ 京都・美山

今宮ささゆり苑としてオープンする集落の斜面。手前が花を咲かせる前のササユリ(京都府南丹市美山町今宮)
今宮ささゆり苑としてオープンする集落の斜面。手前が花を咲かせる前のササユリ(京都府南丹市美山町今宮)

 京都府南丹市美山町高野の今宮地区の住民が集落に残るササユリを保護しており、6月1、2両日、「今宮ささゆり苑」として初めて公開する。過疎高齢化が著しい地域を活性化する取り組みで、白く大きな花を咲かせる「純白の妖精を見に来てほしい」と呼び掛けている。

 山間部の今宮地区は今年3月末時点で10世帯17人が暮らすが、65歳以上が6割以上。2017年度から、地元に残るササユリと戦国時代の山城の今宮城跡をテーマに地域活性化の取り組みを始めた。

 ササユリは茎や葉がササに似ていることから名付けられたユリ科の球根植物。淡いピンク色や白色の大輪を咲かせる。今宮地区では集落の全体をシカやイノシシの侵入を防ぐ電気柵で囲んでおり、動物の食害を免れたササユリが農地と山林の境の斜面に自生する。

 公開する苑は約千平方メートルの斜面で、ササユリ約120本が生えている。17年度から雑草を刈る際、住民が一緒にササユリを刈らないように手刈りして整備。黄色のかれんな花を咲かせるキンランやアセビ、ヤマツツジなどの山野草や樹木も見ることができる。

 苑を整備している地元の男性(73)は「今あるものを大事にして、今宮の誇りにしたい。自然観察を楽しんでほしい」と話す。公開は午前9時~午後4時。開花が遅れれば8、9日に延期する。

【 2019年05月23日 09時28分 】

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