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昭和レトロで活気取り戻せ 京都・宇治で25日催し

大阪屋1階の通路に立つ田辺さん。完成当初は買い物客でにぎわったという(宇治市宇治)
大阪屋1階の通路に立つ田辺さん。完成当初は買い物客でにぎわったという(宇治市宇治)

 京都府宇治市宇治の宇治橋通り商店街にある商業施設「大阪屋マーケット」で25日、地元飲食店の模擬店などが並ぶイベント「大阪屋マーケットチャレンジショップ」が開かれる。昭和レトロな建物内で、ブース出店やライブ演奏などがある。企画した大阪屋所有者の田辺泰裕さん(35)は「戦後のにぎやかな市場を取り戻すきっかけにしたい」と意気込む。

 田辺さんによると、大阪屋は、終戦直後に焼き芋の屋台を始めた曽祖父が土地を購入。1950年代前半に祖父が建てた。完成時は、約30メートルある1階通路の両側に食料品店など15店ほどが軒を連ね、「肩と肩がぶつかり、歩けない」ほど盛況だったと聞いている。

 しかし、生活スタイルの変化や近隣へのスーパー出店で店舗は次第に減少。現在は、当初からある2階の食堂をはじめ、精肉店や鮮魚店、生花店、田辺さんが約10年前にオープンしたコーヒー店の5店舗が入る。

 老朽化が著しく、「一時は取り壊しも考えた」と田辺さん。だが、コーヒー店を開いてみて、ゼロから焼き芋屋を始め土地を買った曽祖父の苦労が身にしみた。「大切に引き継がれてきた大阪屋を残したい」と思うようになった。

 活気を取り戻す第一歩として、チャレンジショップを4月下旬に初開催した。今後、通路のスペースに飲食店を呼び込み、若手アーティストやデザイナーの作業場として貸すことも検討している。

 「課題は多いが、大阪屋を多くの人に知ってもらい、多様な職種の人が集まるわくわくする場にしたい」と話す。

 25日はチャレンジショップの第2弾で、地元のピザ屋やカレー店など10店が並ぶ。手作り商品を販売するほか、映画上映もある。

 午前10時~午後4時。問い合わせは田辺さんmindsbtw@gmail.comへ。

【 2019年05月24日 17時00分 】

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