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ウミウのひな、2年ぶり人工ふ化で誕生 宇治川の鵜飼

人工ふ化で誕生し、鳥専用の保育器で育てられているウミウのひな。厳密な温度管理がされている
人工ふ化で誕生し、鳥専用の保育器で育てられているウミウのひな。厳密な温度管理がされている

 「宇治川の鵜飼」(京都府宇治市観光協会主催)のウミウのひなが24日、2年ぶりに人工ふ化で誕生した。市観光センター(同市宇治)では鵜匠らが喜びを分かち合い、慎重に餌を与えるなど小さな命を見守った。

 国内初の人工ふ化に成功した2014年から、ひなは4年連続で生まれていたが、昨年は産卵自体が確認されなかった。今年は餌を減らして繁殖行動を活発化させたり、巣の材料になる小枝やわらを増やしたりと工夫した。

 今回かえったのは、4月26日に野生由来のウミウが産んだ卵。5月23日午前11時半、ひなが内側から殻を割ろうとひびを入れる「ハシウチ」を確認し、24日午前7時15分に勢いよく殻を破って頭を出した。

 ひなは体重41・9グラム、体長11センチで平均的な大きさ。まだ目は開いておらず、首も据わっていない。鳥専用の保育器に入れ、温度管理を徹底している。昼過ぎから約2時間置きに、栄養剤を混ぜたアジのすり身を与えている。

 沢木万理子鵜匠は「2年ぶりにひなに出会えて感動している。『ピヨッピヨッ』と元気な声で鳴き、体つきもしっかりとしている」と話しつつ、「羽毛が生えるまでの生後10日ほどは死亡率も高い。注意深く見守りたい」と気を引き締めた。

 野生由来のウミウの卵は別に2個ある。今年はさらに、14年の人工ふ化で誕生したウッティー1号も初めて4個産卵した。いずれもふ卵器で温めており、「ウッティー2世」の誕生にも期待が寄せられている。

【 2019年05月24日 18時00分 】

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