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戦後支えた蓄電池機関車とは 「ニチユ機関車図鑑」寄贈

京都府長岡京市のニチユ本社工場内での蓄電池機関車の試運転風景。1969(昭和44)年ごろとみられる=図鑑より
京都府長岡京市のニチユ本社工場内での蓄電池機関車の試運転風景。1969(昭和44)年ごろとみられる=図鑑より

 長岡京市東神足2丁目の物流機器メーカー三菱ロジスネクストはこのほど、前身のニチユ(日本輸送機)が主力製品として製造した蓄電池機関車などを網羅した「ニチユ機関車図鑑」を、同市に寄贈した。図鑑では、炭鉱などで使われ、日本の高度成長期を支えた名脇役たちの活躍ぶりを写真入りで紹介している。小中学校や市立の図書館に収蔵される予定で、「地元のものづくりの歴史に触れてほしい」と期待を寄せている。

 ニチユ機関車図鑑(4500円)は、栃木県在住の鉄道ライター岡本憲之さん(50)がイカロス出版から出版した。資料や写真の提供などで全面的に協力した三菱ロジスネクストは役員らが長岡京市役所を訪れ、計18冊を中小路健吾市長に手渡した。

 現在、同社はフォークリフトが主力製品だが、ニチユ時代の昭和30年代ごろまでは蓄電池式をはじめとする機関車が主力製品で長岡京市の工場で作られた。図鑑では、これまでに製造された約6300両のうち代表的な形式を写真や図面とともに解説している。蓄電池機関車は、炭鉱や鉱山、工事現場などで使用されており、1927(昭和2)年製造の国産初となったタイプについても資料をひもときながら活躍の様子を伝えている。このほか、架線から電力を得る電気機関車、ディーゼル機関車についてもまとめた。

 岡本さんは「機関車以外に遊園地のモノレールなども載せた。ニチユの身近な製造車両もぜひ見てほしい」、三菱ロジネクスト管理本部長の市原信二さんは「長岡京市のものづくりの歴史を後世に伝えたい。ぜひ活用してほしい」と話している。

【 2019年05月26日 21時37分 】

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