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「酒瓶ふた」集めてた? 多様なデザイン、老舗酒店がグッズ販売

空き瓶のふたで手作りされたオセロ風ゲームなどのグッズと黒中さん(京都市下京区・八星酒店)
空き瓶のふたで手作りされたオセロ風ゲームなどのグッズと黒中さん(京都市下京区・八星酒店)

 京都市下京区の老舗酒店の店主が日本酒やビールの空き瓶のふたを活用してオリジナルグッズを作って販売している。マグネットにピンバッジ、携帯電話のストラップ、白黒の石に似た色のふたを厳選して数をそろえたオセロ風ゲームと、見た目もユニークな品ぞろえ。通りすがりの観光客も思わず足を止めて見入るほどの出来で、店主は「一つ一つ表情の違うのが王冠の面白さ」と魅力を語る。

 東本願寺近くの烏丸通沿いにある「八星酒店」は1840年創業の老舗だが、近年は量販店などに客足を奪われ昼間は空き時間も多いという。3年ほど前、店主の黒中清さん(71)がそんな時間を利用してグッズ作りを始めた。

 月1度、黒中さんは空き瓶を専門に扱う伏見区内の業者を訪ねてふたを回収。店に持ち帰った後、傷の少なさや色のきれいさ、デザインの面白さなどで使用するふたを選び、王冠と呼ばれる金属の部分から裏側のプラスチックを取り外して加工する。オセロ風ゲームはフェルト製のシートに盤の目も手描きした力作だ。

 酒瓶でふたは「脇役」。中身の酒に主役を奪われて目立ちにくい存在だが、あらためて注目すると酒の銘柄が個性的な文字で描かれていたり、白や深みのある赤や青など色にも特徴があったりする。「珍しいお酒の王冠で作ったグッズがやっぱり人気」と黒中さん。オセロ風ゲームもイメージとぴったり合うふたを見つける労力に感心する人も多く、喜ばれているという。

 ただ最近は瓶より紙パックに入った酒が主流となり、回収するふたの数も減り気味。黒中さんは「瓶は繰り返し使えて環境にも優しいので、もっと王冠の良さが見直されてほしい」と話している。

【 2019年06月11日 15時52分 】

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