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舞妓に無断で触れないで!祇園の迷惑行為に巡視員 観光公害対策

祇園町南側地区で、「右側を歩いて」と呼び掛ける高札の設置にもかかわらず、道幅いっぱいに広がって散策する観光客ら(京都市東山区)
祇園町南側地区で、「右側を歩いて」と呼び掛ける高札の設置にもかかわらず、道幅いっぱいに広がって散策する観光客ら(京都市東山区)

 国内外からの観光客が集中し、お茶屋や芸舞妓らへの迷惑行為が問題となっている京都市東山区の花見小路通周辺で今秋、地区内を訪れた人のスマートフォンにマナーを知らせる情報を配信し、巡視員を配置するなどの実験が行われる。地元の祇園町南側地区協議会から要望を受けて対策を検討していた京都市が11日、観光庁の事業を活用して取り組む方針を明らかにした。

 祇園町南側は花見小路通の両側にお茶屋など京都らしいまち並みが残る。入洛する訪日客の約半数が訪れる人気スポットだが、5年ほど前から舞妓に無断で触れるなど「観光公害」が深刻化。同協議会が昨年、会員の飲食店や住民を対象に行ったアンケートでは、私有地に無断侵入しての撮影や伝統的な建造物の破損などの事例が報告された。

 実験は10~11月を予定している。観光客らが同地区に近づくとスマートフォン画面に自動的に表示されるプッシュ通知などの機能を使い、マナー違反となる行動を示す計画。また、多言語を話せる巡視員を配置し、迷惑行為を見つけた際に注意する。監視カメラの増設やカメラ設置を伝える掲示も設置する。

 同協議会はこれまで、芸舞妓の活動に支障をきたす行為の禁止などを高札で図示するなどしてマナー向上を呼び掛けてきた。同日、東山区役所であった検討会の初会合で同協議会の高安美三子会長は「協議会でも対策を講じてきたが、観光客といたちごっこ。地区は観光のまちではなく、マナー違反で本当に困っていることを分かってほしい」と語った。

 市などは実験結果を分析し、来年度以降の本格実施や、他地域に展開できるかどうかを検討する。

【 2019年06月11日 21時39分 】

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