出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

柔道女子・遠藤、代表争いに復活 2度の手術越えGS初V

「滋賀愛は強いので、微力でも滋賀を盛り上げていきたい」と比叡山高の後輩と練習する遠藤宏美(滋賀県立武道館)
「滋賀愛は強いので、微力でも滋賀を盛り上げていきたい」と比叡山高の後輩と練習する遠藤宏美(滋賀県立武道館)

 柔道女子48キロ級の遠藤宏美(ALSOK、比叡山高-筑波大出)が、東京五輪の代表争いで存在感を増している。昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権に続き、今年3月のグランドスラム(GS)大会を初制覇。学生時代のけがを乗り越え、「五輪で勝つことは小さい頃からの夢と目標。届きそうなところには戻ってこられた」と常勝を目指す。

 大津市出身の25歳。4歳で柔道を始め、比叡山中と同高で全国大会を制した。足技と豊富なスタミナを武器に、筑波大では国際大会で結果を残し、北京五輪金メダリストやロンドン五輪金メダリストも破った。次代を担う選手と注目されたが、同大学3年時の講道館杯でのけがをきっかけに約2年間も実戦から遠ざかった。

 試合中の脱臼で右肩を手術し、さらにリハビリ後には左膝の靱帯(じんたい)を損傷して2度目の手術を余儀なくされた。負傷前は「怖いもの知らずで、練習した分だけ勝てた」と勝負強さを誇った。だが、2015年に社会人として復帰後は「感覚が戻らない。試合中も上の空というか、(練習しても結果が出ず)かみ合わなかった」と、苦しい時期が続いた。

 転機は昨年4月の全日本選抜体重別選手権。初戦で強化指定を受けていない選手に敗れた。「もう(これ以上)負けたら本当に終わり。やるしかない」。週の半分は他の実業団や大学への出稽古に費やすなど自らを追い込み、「ここまでやって負けたら仕方がないと思えるくらい練習は必死だった」。

 昨年9月のグランプリ大会でリオデジャネイロ五輪金メダリストを破って優勝すると、講道館杯やGS大会など大舞台で頂点に立った。女子48キロ級は世界選手権代表の渡名喜風南(パーク24)や元世界女王の近藤亜美(三井住友海上)らがおり、五輪切符争いは激戦必至。「柔道をやっている以上、五輪は目指さないといけない。全てを懸けないと代表にはなれない」と決意を語る。

【 2018年05月08日 16時00分 】

ニュース写真

  • 「滋賀愛は強いので、微力でも滋賀を盛り上げていきたい」と比叡山高の後輩と練習する遠藤宏美(滋賀県立武道館)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域のスポーツニュース

    全国のスポーツニュース