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「eスポーツはリアルを超えるのか?」 大阪でセミナー

「スポーツビジネスジャパン2018」で実演されたeスポーツ(大阪市)
「スポーツビジネスジャパン2018」で実演されたeスポーツ(大阪市)

 「eスポーツはリアルスポーツを超えるのか?」。刺激的なタイトルのセミナーが8月30日、大阪市内で開かれた。対戦型のコンピューターゲームをスポーツと捉えアジア大会や国体での実施が決まる中、ゲーム依存などの否定的な見方に対する解決策や将来像について業界関係者が意見を交わした。

 eスポーツはサッカーやシューティングなど競技性の高いゲームに限られ、海外では賞金総額20億円超の大会もあるという。今夏のジャカルタ・アジア大会で公開競技に採用され、来年の茨城国体では文化プログラムとして競技会が初開催される。JリーグやNPB(日本野球機構)も大会開催に踏み切るなど、若者のスポーツ離れを食い止め、市場拡大に寄与するとして注目を集めている。

 セミナーでは「eスポーツがスポーツか」が論点にのぼり、日本eスポーツ連合(JeSU)の平方彰専務理事は「(eスポーツの)選手はアスリート。動体視力と反射神経が研ぎ澄まされないとプロとしてやっていけない」と指摘。プロチームを運営するeスポーツコネクト(東京都)の伊草雅幸社長は選手が1日8時間以上練習しているとし「練習が終わってもチーム内で戦略会議や反省会をする。リアルスポーツと同じような特徴がある」と述べた。

 一方、ゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」をWHO(世界保健機関)が新たな疾病と認定するなど、ブームに歯止めをかけるような動きも起きている。これに対し登壇者からは性別やハンディキャップの有無に関係なく同じ土俵でプレーできる多様性を利点に挙げる声が出た。伊草社長は「選手にインタビューの受け方や立ち居振る舞いについて教育している」と、世間の見方を変えていく必要性を強調した。

 正しい形で普及を図るため、来春に「第1回全国高校eスポーツ選手権」を催すパソコン製造販売サードウェーブ(東京都)は、9月から全国の高校で先着100校に各最大5台のゲーム用パソコンを3年間無償で貸し出す。榎本一郎副社長は「1社だけでは何もできない。ブームで終わらせない形にしたい」と述べ、JeSUの平方専務理事は「選手が輝ける場を提供し、eスポーツが文化として認めてもらえるようになれば」と夢を描いた。

 セミナーは、日本スポーツ産業学会などが主催した「スポーツビジネスジャパン2018」の中で行われた。

【 2018年09月08日 11時27分 】

ニュース写真

  • 「スポーツビジネスジャパン2018」で実演されたeスポーツ(大阪市)
  • eスポーツの現状や将来像について議論するパネリストたち(大阪市)
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