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現役選手見守る2枚の色紙 故真木さんと野口さんサイン

仲良く並ぶ真木さんと野口さんの色紙
仲良く並ぶ真木さんと野口さんの色紙

 仲良く並んだ2枚のサイン色紙。一つはアテネ五輪マラソン金メダルの野口みずきさん。もう一枚は10月に49歳で亡くなった真木和さんの直筆だ。2人を指導した広瀬永和さんが監督を務める岩谷産業陸上部の選手寮が大阪府箕面市内に昨年完成し、内覧会に訪れた2人から贈られた。

 2人はワコール陸上部の先輩後輩だった。互いに引退、結婚し一時は離れていたが、同社の寮は偶然にも真木さんの自宅から5キロほど。真木さんと野口さんは時折、寮を訪ねるようになった。広瀬監督は「やっと近くになれたと喜んでいたのに」と残念がる。

 現役選手をそっと見守る玄関の色紙。今田麻里絵選手は9日のさいたま国際マラソンで、日本人最高の4位に入った。2008年に当時は京都を拠点としていたシスメックスに入社。野口さんの後輩となったが、けがが相次ぎ2年足らずで古里の福岡に戻った。しかし陸上への情熱は消えず、かつての恩師に直訴して再び走り始めた。

 今田選手は野口さんと再会を果たし、真木さんと出会うこともできた。「気さくに声を掛けていただいた。今も信じられない」と声を落とす。

 レース数日前、トレーニング室で汗を流す今田選手の姿があった。そして、埼玉で見せた確かな成長の跡。真っすぐ前だけを見つめて走る姿が2人の先輩と重なった。

【 2018年12月16日 18時10分 】

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