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桐生、充実の加速 王者ガトリンに肉迫も「世界との差」

男子100メートル 優勝したガトリン(右)と競り合い、10秒01で2位になった桐生=ヤンマースタジアム長居
男子100メートル 優勝したガトリン(右)と競り合い、10秒01で2位になった桐生=ヤンマースタジアム長居

 陸上競技のセイコーゴールデングランプリ大阪は19日、ヤンマースタジアム長居で行われ、男子100メートルは桐生祥秀(日本生命、洛南高―東洋大出、彦根市出身)が10秒01(追い風1・7メートル)で2位だった。2017年世界選手権覇者のジャスティン・ガトリン(米国)が10秒00で優勝し、桐生は0秒01及ばなかった。

■「自信を持ってスタートラインに立てている」

 桐生が、隣を走る100メートル世界王者のガトリンに並び、前へ。百戦錬磨のガトリンも意地を見せ、抜き返す。二人とも倒れ込むようにフィニッシュ。詳細な正式タイムはガトリンが9秒996、桐生は10秒006。わずかの差だが、桐生は悔しさをにじませた。

 「一瞬前に行けたかなと思ったけど、最後は負けたと分かった。この0秒01の差が、世界で勝った選手と世界の決勝に立ってない選手との差だと思う」。一方で充実感も漂わせた。「競り合いながら、このタイムを出せたことは価値がある」

 今季の桐生はひと味違う。昨季までは競り合いになると上体が反って減速するレースが目立った。だが今季はアジア選手権など3月以降の海外レースで、本来の持ち味である中盤以降の加速を発揮してきた。国内初戦となった今大会もスタートは「腰の動くタイミングがずれた」と不十分だったが、中盤はフォームを崩さず、強敵との競り合いでも力まない。ガトリンは「桐生は最後にトップスピードに乗っていく強さがあった」とたたえた。

 好調の理由を、「自分のレースをするために自信を持ってスタートラインに立てている」と言う。自信の裏付けは「あれだけ走り込んできたんだから」と語るほど、冬場から重ねてきた練習だ。次戦は6月2日の布勢スプリント(鳥取)を予定する。山県らトップ選手がエントリーしているが「今季は一戦一戦、気持ちを整えている。自分の走りをしたい」と冷静に語った。

 日本最速スプリンターに、さらなる飛躍の気配が漂う。

【 2019年05月20日 11時06分 】

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