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地元入り前原氏に声援とやじ交錯 「頑張って」「裏切り者」

希望の党への合流に理解を求める前原民進党代表。拍手と批判の声が飛び交った(4日午後4時35分、京都市伏見区)
希望の党への合流に理解を求める前原民進党代表。拍手と批判の声が飛び交った(4日午後4時35分、京都市伏見区)

 野党第1党の解体を決めた党首の声に、市民は何を思ったのか。4日、希望の党への合流表明後、初めて地元京都でマイクを握った前原誠司民進党代表は「安倍一強を変える大同団結」と訴えかけたが、党支持者の評価は揺れ、希望が民進側に示した「踏み絵」について説明を求める声も上がった。

■民進支持者も割れる

 民進党が希望の党と立憲民主党に分裂したことを受け、京都の党支持者は、「政権交代のためには仕方ない」「公約を裏切る暴挙」と理解と批判の声が分かれた。

 京都市東山区の樋口晴雄さん(66)は「希望に合流しなければ、より多くの仲間が落選する。安倍政権を倒すにはこの方法しかない」と前原代表を支持。右京区の男性支持者(74)も「パートナーとして、ふさわしいのは共産党より希望。思想信条がバラバラだった議員が整理され、有権者も分かりやすい」と歓迎した。

 希望は民進前職の公認に際し、憲法改正や安全保障関連法の容認といった「踏み絵」を求めた。これまでの民進の主張とは異なる内容で、与謝野町の党員男性(72)は「絵を踏みつけた民進前職のいることが信じられない。選挙運動に加わってきたが、1年前の参院選と正反対のことを訴えろ、というのか。立憲民主が京都5区に候補者を立ててくれるのを待つ」。

 民進前身の民主党は1996年の結党以来、京都では「非自民、非共産」を掲げ、勢力を伸ばした。政権を失った後、全国的に退潮傾向が続く中でも京都では踏みとどまってきた。上京区の民進党員の男性(74)は「民進は右過ぎず左過ぎない『中間層』の声を代弁してきた。初めて白票を投じるかもしれない」と嘆いた。

■演説が聞こえにくくなるほど

 4日午後4時過ぎ、伏見大手筋商店街(京都市伏見区)で街頭演説した前原代表は「野党がバラバラでは結果的に安倍政権が存続する」と、希望の党への合流に理解を求めた。商店街を練り歩く前原氏に、沿道から「頑張って」「裏切り者」などの声が飛び交った。「あんた、安保法制に反対してたやんか」と叫びながら詰め寄ろうとする男性を、警察官が制止する場面もあった。

 安全保障面などの従来の民進の訴えと、希望の政策とは隔たりがある。演説中には、横にいた希望公認で立候補する地元選出前職に対して聴衆から「(立憲民主党の)枝野代表のところから立候補を」との声が出ると、前原氏が反論。「野党共闘には共産党も含まれる。日米安保反対、自衛隊は違憲というところと組むのでは皆さんの命や日本の安全は守れない。その方が野合だ」と言い切った。

 演説を聞いていた中京区の40代会社員女性は「希望は外国人地方参政権反対なんて、争点にもなっていないことを持ち出した」と話し、民進党の前身の民主党が永住外国人への参政権付与法制化を目指した経緯があるだけに、「政治家としての信条はどうしたのか」と言い捨てた。

 京都駅前(下京区)でも、支援者の「前原」コールと、希望への合流に反対する人たちの「辞任しろ」という声が交錯、一時、演説が聞こえにくくなった。下京区の女性教員(58)は「憲法を守る民進党に期待していたが、安倍首相より改憲に積極的な希望に合流した。ふざけるな、と言いたい」と憤った。

【 2017年10月05日 08時50分 】

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