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ケヤキ巨木やアオバズク営巣 京都御苑散策シーズン

苑内に数多い巨木や古木は、写生や観察、撮影、散策の人たちに親しまれている
苑内に数多い巨木や古木は、写生や観察、撮影、散策の人たちに親しまれている

 洛中の中心部に豊かな自然が広がる京都御苑(京都市上京区)が、絶好の散策シーズンを迎えた。彩り豊かな歴史や秋の移ろいを感じながら、苑内を巡るのは心地よい。来月3日には、宗教、植物、造園分野の学術者が生物の多様性について考える講演会も催される。

 京都御苑は南北約1・3キロ、東西700メートルの環境省が管理する国民公園で、江戸時代には数多くの公家屋敷などが並んだ。

 明治初頭の東京への遷都後にいったん荒廃したが、1877(明治10)年以降、京都府を中心に整備が進められた。

 現在では、約5万本の樹木が育ち、落葉と常緑の広葉樹林、松林が広がり、幹の周囲が約5・5メートルに達するイチョウやエノキ、ムクノキ、樹高30メートルにおよぶケヤキなどの大木や古木が育つ。草地には在来種のタンポポが広がる。雑木林をモデルにした「母と子の森」には野鳥の水浴び場や「森の文庫」も設けられている。

 都心部の豊かな自然環境下で、フクロウの仲間アオバズクが巨木の洞で新緑のシーズンから秋まで営巣、繁殖するのをはじめ、野鳥や昆虫、キノコなど多様な生態の観察地となっている。

 環境省京都御苑管理事務所がある閑院宮邸跡は一般公開され、江戸時代の公家町から国民公園として整備の過程やアオバズクの生態などをわかりやすく紹介している。

  ◇  ◇

 「京都を取り巻く自然と生物多様性」をテーマにした講演会は、閑院宮邸跡収納展示館内レクチャーホールで、11月3日午後1時半から開かれる。

 宗教学者山折哲雄さんをはじめ兵庫県立人と自然の博物館名誉館長の岩槻邦男さん、同館長の中瀬勳さんが講演し、鼎談する。

 定員80人(先着順)。申し込みは今月31日までに参加者(5人まで)の氏名、ふりがな、連絡先を明記し、電話かFAX、Eメールのいずれかで環境省京都御苑管理事務所075(211)6348へ(平日のみ)。

【 2017年10月15日 17時00分 】

ニュース写真

  • 苑内に数多い巨木や古木は、写生や観察、撮影、散策の人たちに親しまれている
岸田繁 交響曲第一番・第二番 連続演奏会 2019.10.5

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