出版案内
福祉事業団
京都新聞AR

全国「銀」、障害者のパン人気 滋賀、出張販売も伸びる

慣れた手つきでパンの成形を手掛ける利用者(野洲市辻町・第2にっこり作業所)
慣れた手つきでパンの成形を手掛ける利用者(野洲市辻町・第2にっこり作業所)

 身体・知的障害のある人たちが働く滋賀県野洲市辻町の「第二にっこり作業所」のパンが人気だ。障害者がパン作りの腕を競う全国大会では銀賞を受賞し、味は折り紙付き。作業所の利用者は製造工程のほぼ全てを任され、やりがいと責任感を感じている。出張販売先も徐々に増えており、パンを中心に笑顔の輪が広がっている。

 午前10時半の開店時間が近づくと、作業所の一角にある「にっこりパン工房」に焼きたての約30種類が並ぶ。昼時には車に乗って出張販売へ。両方合わせて1日300~400個を売り上げる。

 パン製造販売は、1996年の同作業所開設と同時にスタート。運営する社会福祉法人「悠紀会」が、パンづくりを柱の一つに据えてオーブンなどの設備を整えた。車も2台用意し、市役所などへの訪問販売を始めた。

 開業当初は、ほとんどの作業を職員がしていた。2001年ごろから仕込みの方法を変え、利用者が関わる仕事を徐々に増やした。今では材料の計量から焼き上げ、陳列、接客まで、ほとんど全てが利用者の仕事だ。

 辻明恵さん(35)=同市北野1丁目=は焼き上げ担当。パンの種類ごとに温度や焼く時間が異なるため、自分で焼成時間の一覧表を製作。温度や湿度によって、微調整も行う。「失敗したこともあるが、売れるのを見るとうれしい」と語る。

 13年には全国の障害者が競い合うコンテスト「チャレンジド・カップ」で銀賞に輝いた。大会では職員の手助け厳禁で、引率したパン担当職員の木戸弘美さんは「みんなが責任感を持って取り組んでくれている」と喜ぶ。

 パン工房の定休日は土~月曜と祝日。9日まで休み。同工房077(588)0503。

【 2018年01月06日 11時49分 】

ニュース写真

  • 慣れた手つきでパンの成形を手掛ける利用者(野洲市辻町・第2にっこり作業所)
京都新聞デジタル版のご案内

    地域のニュース

    全国のニュース

      政治・社会

      山口の保護男児「熱あるが元気」
      何も食べず3日間過ごしたか

      20180817000162

       山口県周防大島町で行方不明となり3日ぶりに保護された藤本理稀ちゃん(2)の様子について..... [ 記事へ ]

      スポーツ

      日大三4―3龍谷大平安
      日大三が競り勝つ

      20180817000159

       日大三が競り勝った。好機に1本が出なかったが、同点で迎えた八回2死満塁から金子の押し出..... [ 記事へ ]

      経済

      農相、福島産食品の禁輸緩和要請
      香港政府トップに

      20180817000141

       【香港共同】香港を訪問中の斎藤健農相は17日、香港政府トップの林鄭月娥行政長官と会談し..... [ 記事へ ]

      観光・社寺

      大文字から点火、故人しのぶ 京都で「五山送り火」

      20180816000186

       お盆に迎えた先祖の霊を送る「五山送り火」が16日夜、京都市内の各山で営まれた。山腹の文..... [ 記事へ ]

      教育・大学

      「藩校」記憶求めて 京都・舞鶴、9月に府内初のサミット

      20180815000202

       江戸時代に各地の藩が藩士の子弟教育のために設立した「藩校」。そのゆかりの地で開かれてき..... [ 記事へ ]

      環境・科学

      すかいらーく、プラストロー廃止
      2020年までに

      20180817000097

       すかいらーくホールディングスは17日、海外を含むグループ全店で使用しているプラスチック..... [ 記事へ ]