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琵琶湖の測定施設、完全撤去「不可能」 おもり湖底埋没で

高島市今津沖の琵琶湖の北湖に浮かぶ水質自動測定施設=滋賀県提供
高島市今津沖の琵琶湖の北湖に浮かぶ水質自動測定施設=滋賀県提供

 琵琶湖の水質監視のため滋賀県が3カ所に設置している水質自動測定施設の撤去について、県は7日の県議会予算特別委員会で、北湖2施設の完全な撤去は「事実上不可能」との見解を示した。水深が深く、湖上に浮かぶ施設を固定するおもりが湖底に埋没しているためで、県は漁業に支障がないよう、湖底に残すおもりを土砂や石で覆う方針だ。

 施設は南湖の大津市唐崎沖、北湖の同市南比良沖と高島市今津沖の3カ所。

 水質汚濁メカニズムの解明や水質保全施策立案のため、1990~92年に総額約9億7800万円をかけて設置したが、調査項目の増加などから2005年度から順次休止していた。

 施設の老朽化に伴い、県は18年度一般会計当初予算案に撤去費2億3250万円を計上した。アユ漁が禁漁期間となる今秋に50日程度かけて撤去する予定。

 県によると、南湖の施設は水深5メートルの湖底に柱を立てて設置しているため撤去できるが、北湖の2施設はそれぞれ水深60メートル、90メートルの湖底に約250トンのおもりで固定しており、すべてを引き揚げられる台船がないという。施設をつなぐチェーンを水深約40メートル付近で切断し、おもりは湖底に残すことにした。

 県は漁網がおもりに引っかからないよう覆いをかぶせる方向で県漁連と調整している。佐野高典県議(自民党)は「県が全部撤去するのが本来の姿。支障が出ることは避けなければいけない」と注文をつけた。

【 2018年03月07日 23時10分 】

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