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名映画館、55年の歴史に幕 京都みなみ会館、再開目指す

立ち見も含めて満席となった京都みなみ会館の最終上映。上映前に吉田館長があいさつした(31日午後9時25分、京都市南区)
立ち見も含めて満席となった京都みなみ会館の最終上映。上映前に吉田館長があいさつした(31日午後9時25分、京都市南区)

 京都を代表するアート系映画館「京都みなみ会館」(京都市南区西九条)が31日夜、閉館した。午後9時すぎからの最終上映は、立ち見も含めて多くの映画ファンであふれ、思い出のこもる銀幕に別れを告げた。同館は来年中にも近隣での移転再開を目指す。

 最終上映前に、吉田由利香館長(30)があいさつ。前回の東京五輪前年の1963(昭和38)年に開業した歴史に触れ、「半世紀にわたり、ここでやってこられたのは多くの映画ファンのおかげ」と感謝の言葉を述べた。さらに「また東京五輪の前年に新しい劇場ができるよう調整を進めている。どうか待っていてください」と呼び掛けた。

 最後は、事前に作品を知らせない「シークレット上映」。年老いた手品師を主人公に、時代の移ろいを描いたフランスのアニメ映画「イリュージョニスト」(2010年)が映された。観客は名残惜しそうに見入り、エンドロールが終わると拍手がわき起こった。

 20代から通い続けたという上京区の長澤雅裕さん(46)は「特撮映画の特集など、いろんな作品を見て、青春を感じる場所だった。また戻ってきてほしい」と期待していた。

 同館は1980年代にアート系となり、週末のオールナイト上映や古今東西の名作特集など独自の企画で全国からファンを集めた。賃借していた建物が老朽化し、修繕費を捻出できないとして閉館を決めた。

【 2018年04月01日 09時01分 】

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