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北陸新幹線延伸「再検討・中止」45% 京都府知事選世論調査

世論調査結果
世論調査結果

 8日投開票の京都府知事選に合わせて京都新聞社が実施した世論調査で、北陸新幹線の敦賀-大阪延伸計画について聞いたところ、巨額の費用への懸念などから「再検討」や「中止」を求める声が半数近くに達した。京田辺市のJR松井山手駅付近を通る「南回りルート」の決定を主導した自民党をはじめ、京都の政財界には2046年とされる開業時期の前倒しを求める声も出ているが、府民の間で温度差が表れた。

 北陸新幹線延伸では経済効果や利便性向上が見込まれているが、「大きな費用がかかるため再検討するべきだ」と答えたのは31・6%、「不要なので中止するべきだ」は14・2%で、否定的な声が計45・8%となった。一方、「時期を前倒しするべきだ」は10・8%、「今の予定通り進めればよい」は34・9%で、計45・7%が肯定的に捉えており、否定派と肯定派がきっ抗した。

 延伸計画では福井県小浜市から京都市、京田辺市を経て新大阪(大阪市)までを約44分で結ぶ。総事業費は2兆1千億円。府の負担額について公式の試算はないが、福井県の試算では1600億円、単純に距離や駅数で算出すると2千億円台が見込まれている。

 自民などが推薦する西脇隆俊候補(62)に投票すると答えた人では、「予定通り」が43・6%で最も多かったが、「再検討」も3割近くに上った。計画の「再検証」を主張する共産党推薦の福山和人候補(57)は、「再検討」や「中止」を求める人のそれぞれ7割近くの支持を集めている。

 支持政党別では、自民、希望の党、日本維新の会の支持層で計画に肯定的な意見が5割を超えたが、自民支持層でも3割が再検討を選んだ。西脇候補を推薦する立憲民主党、民進党の支持層では計画に否定的な人が半数を超え、共産支持層では8割近くに達した。無党派層は賛否が並んだ。

 また、府に隣接する福井県の原発の再稼働について尋ねたところ、「反対」が51%で、「賛成」の40%を上回った。年代別では40代以上で「反対」が多く、若年になるほど「賛成」が多くなる傾向があった。

 府内では、稼働中の高浜原発3、4号機(福井県高浜町)と大飯原発3号機(同県おおい町)の緊急防護措置区域に5市2町が入る。知事選で福山候補は再稼働反対を鮮明に打ち出しているが、再稼働に「反対」と答えた人からの支持は3割にとどまり、4割は西脇候補を支持している。

【 2018年04月04日 17時00分 】

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