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大津宿、高級感備え復活 滋賀、町家改修し宿泊施設

屋根の勾配が見えるコンパクトな2階にはモダンな家具が並ぶ(大津市長等2丁目)
屋根の勾配が見えるコンパクトな2階にはモダンな家具が並ぶ(大津市長等2丁目)

 大津市の中心市街地で空き町家と空き店舗の計7棟を改修した宿泊施設が完成し、20日に見学会が開かれた。空き家の解消や街並みの保全、空洞化している地元商店街を活性化させるために、国や市の後押しを受けたプロジェクト。外国人観光客ら宿泊客を呼び込み、江戸時代に交通の要衝としてにぎわった宿場町の復活を目指す。

 町家改装を手掛ける谷口工務店(滋賀県竜王町)が進めてきた宿泊施設「HOTEL 講 大津百町」。市の協力を得て、経済産業省のまちなか集客力向上支援事業に採択されている。

 一棟貸し5棟を含む計13室で、同市の旧東海道の京町通やアーケード商店街のある中町通一帯の空き町家を活用。吹き抜けなど伝統建築ならではの構造や、長年の使用に耐えた柱や梁(はり)、建具の風合いは生かして改修した。一方で、デンマーク製の家具やヒノキの湯船で高級感を演出する。JR大津駅近くの同工務店の支店「大津百町スタジオ」で手続きし、街や商店街を散策しながら宿へ向かう仕組みだ。

 大津は東海道の宿場町として旅人が行き交い、琵琶湖水運の港町としても栄えた。市は往時のにぎわいを取り戻そうと、町家を宿に活用する「宿場町構想」を掲げる。越直美市長は「改修前は傷みがひどかったが、すばらしい形でリノベーションしてくれた。他の空き町家の所有者が続いてくれたら」と期待する。

 同工務店の谷口弘和社長(45)は「大津宿は京に入る前の旅人が身支度を調える場所だった。京都観光の前に滋賀で遊んで泊まってもらえたら」と話す。

 21日は一般向けの見学会で、29日にプレオープン、6月30日に本オープンの予定。問い合わせは同工務店0120(561)099。

【 2018年04月20日 23時30分 】

ニュース写真

  • 屋根の勾配が見えるコンパクトな2階にはモダンな家具が並ぶ(大津市長等2丁目)
  • 旧東海道沿いにお目見えした町家ホテルの「茶屋」棟(大津市中央1丁目)
  • 壁や戸、家具がカラフルな部屋(大津市長等2丁目)
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