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京大・吉田寮の保存求め要請書 卒業生ら、大学側に

 京都大が、吉田寮(京都市左京区)の老朽化対策として寮生全員に9月末までの退寮を求めている問題で、卒業生らでつくる「21世紀に吉田寮を活(い)かす元寮生の会」が22日、山極寿一総長らに、吉田寮の保存活用を求める要請書を提出した。

 要請書では「大正初期築の旧棟は、学生寄宿舎を重視した日本の高等教育の生き証人で、歴史的文化財としても貴重」と指摘。退寮要請の見直しと、同会が要請の趣旨を説明する機会を求めている。元寮生の会の奈倉道隆代表理事は「寮生活は人間教育に大きな意味を持つ。活用し続けることが、学生や大学教育にとって重要だ」と話した。

 吉田寮の旧棟は築100年以上。寮自治会は補修を求めてきたが、大学側は建て替える方針で、耐震基準を満たす新棟を含む全寮生に退寮を通告している。大阪府北部地震を受け、大学側は早期の退寮を求めており、寮生は「伝統的に話し合いで寮運営について決めてきた『確約』を無視し、一方的だ」と反発している。

【 2018年06月22日 23時12分 】

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