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豪雨で農作物被害広がる 京都北部、特産ブランドも

ビニールハウスが冠水し、実や葉に泥が付着した万願寺甘とう(舞鶴市桑飼下)
ビニールハウスが冠水し、実や葉に泥が付着した万願寺甘とう(舞鶴市桑飼下)

 西日本豪雨の影響で、京都府北部の各地で田畑が水没するなど、農作物への被害が発生している。収穫期を迎えた夏野菜が泥をかぶって出荷の見込みが立たないなど、生産農家への打撃が懸念される。

 舞鶴市では、市特産の京のブランド産品「万願寺甘とう」も一部被害を受けた。同市桑飼下の由良川沿いで万願寺甘とうを栽培する男性(79)の畑では、ビニールハウスの屋根辺りまで水に漬かり、泥が流入して全て収穫できなくなった。 今年は実の付きが良く約4千キロを見込んでいたが、4分の1も収穫できなかった。

 市農林課によると、市西部の加佐地域を中心に水田や畑計約370ヘクタールが冠水。万願寺甘とうのほかトマトやナス、イチゴ、メロンなど夏野菜や果物で被害があった。

 綾部市の農業生産法人「農夢」の農場では、近くの犀川が越水し、水菜などを育てているビニールハウス89軒すべてが冠水した。水菜には泥がこびりつき、腐り始めているものも多く、出荷は不可能。被害額は約千万円に上るという。綾部市では、枝豆やトマト、万願寺トウガラシなどの生産農家18軒と、茶園5カ所で冠水を確認している。

 福知山市では、由良川沿いを中心に田畑約700ヘクタール、茶畑約8ヘクタール分が浸水被害を受けた。山間部では調査が進んでおらず、市が確認を急いでいる。同市戸田の「福山いちごファーム」では農地4ヘクタールの全てが冠水。うち2ヘクタールで夏野菜を育てており、収穫間際だったトウモロコシ約4万本のほか、スイカやマクワウリなどが全滅した。

 与謝野町では九条ねぎなどに被害が出た。同町温江で九条ねぎを周年栽培する男性(42)のビニールハウスでは畝の高さ近くまで水が迫り、6棟のうち4棟が浸水被害を受けた。

【 2018年07月11日 12時50分 】

ニュース写真

  • ビニールハウスが冠水し、実や葉に泥が付着した万願寺甘とう(舞鶴市桑飼下)
  • 泥まみれになり出荷できなくなった水菜(綾部市舘町)
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