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内水氾濫、京都府内10カ所で 西日本豪雨で由良川流域

内水氾濫で浸水した家々をボートで回って住民の救助にあたる消防団員ら(7日昼頃、京都府福知山市大江町蓼原)=提供
内水氾濫で浸水した家々をボートで回って住民の救助にあたる消防団員ら(7日昼頃、京都府福知山市大江町蓼原)=提供

 西日本豪雨で被害を受けた京都府北部の由良川沿いの地域で、市街地や集落の雨水が由良川の堤防に阻まれて浸水被害をもらたす「内水氾濫」が、福知山、舞鶴、綾部の3市にわたり、少なくとも計10カ所で発生していたことが24日、京都新聞社の取材で分かった。由良川では近年、堤防の建設工事が進むが、治水への新たな課題が浮き彫りとなった。

 増水した本流の逆流を防ぐため支流の樋門(水門)を閉鎖するなどした際、集落に降った雨水や支流の水がせき止められて浸水被害を引き起こすのが内水氾濫。今月6日夜から7日にかけての豪雨で、被害が多発した由良川沿いの地域のうち、3市内で府が管理する支流の33河川を調べた。

 このうち、11河川に樋門が設置されており、10河川で樋門が閉鎖されたことによる内水氾濫が確認された。福知山市では、大江町内が谷河川、枯木川、蓼原川、尾藤川の4河川が氾濫。町内の民家が2階まで水没するなど大規模な水害となり、床上81軒、床下71軒の浸水の被害が出た。この他、福知山市では法川、弘法川、舞鶴市は土佐川、八戸地川、丸田川、綾部市は荒倉川で内水氾濫が発生した。

 また、この支流10河川のうち9河川の浸水は、2004~15年の間に由良川に堤防が新設された地域だった。由良川では04年の台風23号を受け堤防の増築が進められ計20キロが延伸された。由良川本流からの氾濫の恐れは軽減されたが、川沿いの地域では内水氾濫が水害対策の新たな課題となっている。

 由良川中下流域では、府管理河川のほかにも市の河川や農業用水路などが多数あり、小規模な内水氾濫も含めて各自治体などが確認の調査を進めている。

【 2018年07月25日 09時30分 】

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