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患者のがん細胞で薬剤効果を確認 京大、個別化医療へ応用期待

 大腸がんの患者から採取したがん細胞を培養して抗がん剤の効き目を確かめる手法を開発したと、京都大のグループが9日発表した。個人により効果にばらつきの大きい抗がん剤治療の個別化医療への応用が期待できるという。米医学誌にこのほど掲載した。

 国立がん研究センターによると、日本での2017年の大腸がん患者数は約15万人で、がんの中で最も多い。手術療法が基本だが、転移していると術後に抗がん剤治療が行われる。副作用が強いにもかかわらず、患者によって効く薬剤にばらつきが大きく、見極めが課題だった。

 医学研究科の武藤誠教授と産官学連携本部の三好弘之准教授らは、患者から採取したがん細胞を立体構造のある状態で培養する手法を改良。従来より安価で高い成功率で培養できるようにした。大腸がんで手術したものの転移のあった患者7人のがん細胞をそれぞれ培養した後、マウスに移植。既存の抗がん剤を3種類の組み合わせで投与し効果を確かめた。その結果、実際に患者の術後に投与された抗がん剤と同じ効き目が確認できた。

 抗がん剤は長期間の投与が必要で、途中で種類を変更するのが一般的という。武藤教授は「今回の手法を応用すれば、途中で切り替える時に不必要な薬剤投与を防げる」と話している。

【 2018年08月10日 06時30分 】

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